こんばんは、くらむです。
昨日は私が使用している機材の紹介を致しました。
本日はその機材を使って競馬場でどのように撮影しているのかご紹介できればと思います。
(私の使用カメラがニコンD5なので別メーカーとは違う呼び方をしているものもあるかと思いますがご容赦頂ければと思います)
■データの保存方法について
昔はjpegのみで撮影していましたが最近はRAWで撮影しています。
というのも後から修正が容易にできるため。
以前はNikonの「Capture NX-D」という純正の現像ソフトを使っていました。
最近になって『Lightroom』という写真編集ソフトを使ってまして、これが本当に便利。
jpegも修正できなくはありませんが、RAWで撮った時ほどの自由度はありません。
メモリーカード(XQDカード)の容量を結構食いますが、なんと言ってもお勧めはRAW。
bluetoothを利用したスマホへの転送機能が付いたカメラ等であればjpeg+RAWという両方で保存できるモードにしてもいいかもしれませんね。
■シャッタースピード、F値、ISOなどの設定について
基本的に私はパドック、レース、ウイニングランしか撮影しませんが、パドックとウイニングランは設定がほぼ一緒なので実質2パターンしかありません。
競馬場で撮影するならシャッタースピード優先か、マニュアルかと思います。
私はいつもマニュアルで撮影しております。
設定は以下の通り。
【パドック】SS1/500〜640、F8、ISOは1600~4000くらい。
【レース】SS1/1250、F8、ISOは3200〜6400くらい。
流し撮りの写真などもカッコいいのですが、私はオーソドックスな写真を撮るので、基本的にシャッタースピードは早め(ブレない程度)にしてます。
またF値を8にしているのは普段使いのレンズの開放値が5.6で一段絞っているため。
ISOに関しては幅広く書いてますが、天候次第というのが大きいかもしれません。
ISOは低ければ低いだけいいので、すんごい天気が良くて光が十分なときはISO100で。
先ほど述べたように基本的にRAWで撮影してますので多少暗かろうが明るかろうが後で修正できます笑
ダメなのはブレとピン甘。
これは修正が効かないので気を付けたいですね。
■AF設定(フォーカスエリア)について
動きものの撮影になりますのでAF-Cへの設定は必須。
意図しなかった場所に引っ張られるのが嫌なので、フォーカスポイントは少なめの25点。
構図を考えながら撮影しますので中心は結構変えて撮ってます。
ど真ん中にしても良いのですが、それでは日の丸写真ばかりになってしまうのでね。
時と場合で色々と変えたいところです。
■レンズ別作例付き紹介
【200-500mm】
(AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR)
昨日も書きましたが競馬場ではほぼこれしか使ってません。
本当に便利なレンズだと思います。
秋天のエフフォーリアのウイニングラン時に撮影した1枚。
撮って出しの写真はこちら。
かなり暗いですね。
それでもRAWを現像ソフトで修正をかけると・・・
こんな感じに。
こちらはlightroomでゴリゴリに加工してますが、いくらでも修正できます。
ただちょっとやりすぎもしれませんね。笑
次にレース写真。
先日の皐月賞。
イクイノックスを撮っていたらジオグリフがいい感じにカットインしてきました笑
撮って出しだと若干白飛び気味。
それをlightroomで加工すると・・・
こんな感じ。
lightroomには[自動]というのがあるのでそれで修正後、明瞭度、テクスチャ、自然な彩度の3つを少しあげたら完成。
コントラストなど微調整する場合もありますが、ほとんど難しいことはしていません。
次はパドック写真。まずは撮って出し。
これでも悪くないようには見えますが、テクスチャと明瞭度をあげるとこんな感じに。
毛の細かい部分までしっかりと浮き上がらせてくれるのでlightroom様様です。
【300mm】
(AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)
単焦点の場合は画質は良くなりますが、ズームレンズのような器用さがないのが競馬場での難点。
パドックとレースでは対象物との焦点距離が大きく違うので、もし単焦点での撮影にこだわるのであれば2本体制というのも手かも。
ほとんど競馬場で使用したことがないので写真がほとんどありません笑
一応D500で撮った写真が何枚かありましたので載せておきます。
さすが単焦点だけあって画質は良いのですが、撮って出しだとちょっと甘く見えますね。
それでもlightroomで調整すると・・・
カリっとします。300mmの解像度の良さがよく分かる1枚。
また日差しが強くて陰影が強く出てしまったこのような写真でも・・・
lightroomで修正するとこんな感じ。
やはり現像ソフトの偉大さが分かりますね。
レンズの性能の良さを最大限に引き出すにはやはり現像ソフトでの修正が必要です。
※牧場見学編
【16-80mm】(AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR)
牧場見学時以外にほぼ出番はないのですが、牧場見学では本領を発揮。
アーモンドアイの目もしっかりと写してくれます。
うん、見学には良いレンズだと思います。
・・・・ということで馬の撮影時に使う3本のレンズを紹介させていただきました。
予算に余裕があればもっといいレンズがありますのでそちらを是非買われると良いと思います笑
簡単にまとめますと・・・私の場合、
(競馬場)D5+200-500mmレンズ
(見学等)D5+16-80mmレンズ
で撮影し、lightroomで修正・・・という感じでやってます。
lightroomの加工について好き嫌いあると思いますが、私は競走馬の筋肉のメリハリは表現していきたいですし、テクスチャ・明瞭度をある程度上げた写真の方がいいと思ってます。
lightroom凄い!という感じの記事になりましたが、カメラ、レンズで撮れた写真(データ)あってこその現像ソフトなのでどれも欠けてはいけません。
カメラもレンズも現像ソフトも長く愛用したいと思います。
昨日、本日と私の機材及びカメラ設定等ご紹介させていただきましたが、競馬撮影をされる方に少しでも有益な情報となりましたら幸いです。
何か不明点があれば私にわかる範囲であればお答えしますので何なりと聞いてください。
私自身もこれからも競馬の撮影頑張りたいと思います。
ではでは。