夕暮れ刻の堤防沿いを歩くのが好き。
歩いてるうちに日が沈む。目に映るものの境界が曖昧になってきて、グレーの泥みたいに見えてくる。分かるのは山の稜線と川を流れる水音だけ。
空を飛ぶ鳥たちの動きはシルエットとなり、行き交う人びとも泥の闇に溶け込んでいく。
人間も自然の一部なんだなぁと思う。
わたしも、いま隣を走って通り過ぎて行ったおじさんも、地球の中の細胞のひとつみたいなものなんだよね。
ふと、自らの身体さえも景色と一体になって、わたしは自分が視点だけの存在になっていることに気づく。
このまま、Powers of Tenみたくスーッと上昇していっちゃえばいいのに、と思ったところで、目の前を行き交う車のヘッドライトがわたしを現実に連れ戻す。そっか、橋に着いたんだ。(橋が散歩のゴールなのです)
さぁ、帰ってごはんにしよう。
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