学歴 | Kura-Kura Pagong

Kura-Kura Pagong

"kura-kura"はインドネシア語で亀のことを言います。
"pagong"はタガログ語(フィルピンの公用語)で、やはり亀のことを言います。

 東京都知事選挙が始まった。候補者は56人。首都で行なわれる選挙だといわゆる泡沫候補が何人も出るものだが、今回はまた極端だ。
 新聞に立候補者の一覧が載っている。たいていの候補は最終学歴を書いているのだが、それだけからはその人となりは見えてこない。それにしても、現職の小池百合子の「カイロ大卒」は目立つ。
 
 小池氏については学歴詐称疑惑が持ち上がっている。彼女が本当にカイロ大学を卒業したのかどうか、という話だ。彼女はその証明書類を公開しているが、それというのが私たちが資格取得手続等のため出身学校に発行してもらう卒業証明書とは違うようだ。彼女のアラビア語力にも疑惑があるが、英語とは違い、多くの日本人にはその真偽を確かめることができない…。
 
 ここでは彼女が本当にカイロ大学を卒業したのか否かについてこれ以上引っ張るつもりはない。では、彼女はカイロで何を学んだのか?
 
「海外留学で国際性を学びました。」
 
という人はよくいる。小池氏もその口だろう。ではその国際性とは何だ?
 
 私は小池氏が嫌いだが、その理由は関東大震災の後の朝鮮人虐殺被害者の追悼式典に追悼文を送らない、と宣言したことだ。タカ派色の強い石原慎太郎氏さえ追悼文を送ったにかかわらず。
 そういえば、小池氏が初めて都知事選に立候補したのは2016年の選挙だ。この時は都立高校の跡地を韓国人学校の用地として韓国政府へ貸すことが決まっていたのだが、小池氏は都知事に就任すると白紙撤回した。彼女が立ち上げた政党は都民ファーストの会だ。しかし、この決定は彼女が言う通り待機児童のためではなく、排外主義者の歓心を買うためのカギ括弧付きの「日本ファースト」ではないか、と私は思った。
 
 外国暮らしをした経験のある知り合いで、日本以外のアジア人の悪口をペラペラいう人がいるが、彼女もそういう人なのだ。
 
 小池さん、あなたはカイロで何を学んだ?
 
 
 
 

のせん