忌野清志郎のおっさんよ、今年もあんたのくたばった日がやってきた。あの世からのこの世の眺めはどうだ?
この世では正月早々能登で大地震が起きた。道路がボロボロに寸断されてインフラ復旧が遅れている。あれから4か月も経ったというのに、まだ水やトイレで不自由している人たちがいる。こんなところで原発事故が起きていたら、どんなことになっていただろうか?だけどえらい人たちは原発の再稼働に熱心だ。
原発動かして、電気いっぱい使って、その廃棄物はどこへ行くんだ?
去年の10月からはパレスチナのガザで戦争が起きた。ハマスからの攻撃に対してイスラエル軍は倍返し、10倍返し。そうしてハマスとは関係ない子供たちが死んでいく。
戦争が起きているのはパレスチナだけでない。ミャンマー、ウクライナ、その他にもいろんなところで戦争や人権侵害が起きている。そのことを思うとき、あんたの『GOD』を思い出す。罪のない人たちが人生を台無しにされているとき、加害者にそれをやめさせようとせずただ黙ってみている神様、兵隊や国民を数字としか思わない政治家、俺には関係ねえよとへらへら笑っている奴ら、そして何もできない俺たち、みんなGODだ。
地震のあとに戦争が起きる、とあんたは言ったが、それから何度も地震が起きた。そのたびに日本はやばくなっていく。最近は台湾有事だ、と騒ぐ奴らがいる。平和主義なんて頭がお花畑だ、と奴らがいる。
だけど、人口も資源も桁違いの中国と戦争やって勝てるかい?
過去の戦争のことをなぜ恨むのか、なんていうけど、また戦争やって人を殺せばまた恨まれるよ。
戦争をやりだしたらキリがない。それが過去の歴史から学ぶべきことじゃないのか?
したたかに生きろ、とあんたは教えてくれた。
忌野清志郎よ、安らかに眠るな。