2016年7月11日、参議院議員選挙が終わるとすぐに沖縄では新たな基地建設が始まった。沖縄県東村の高江ヘリパッドのことだ。選挙で「勝利」した自由民主党が、選挙民を嘲笑うかのように。
全国各地から集められた機動隊員が、工事強行に抗議する人たちを排除する。機動隊の車が抗議する人を轢き逃げした、という情報もある。
「国の決めたことになんで反対するんだ?」
という人がいる。それでは民主主義じゃなくて独裁だ!
「選挙では自民党の安全保障政策が信任された。」
という人もいるだろう。自民党や公明党が獲得した議席の数だけを見ればそう言えるかも知れない。だが、沖縄の有権者は何を選択したか!?沖縄県選挙区では現職の沖縄・北方担当大臣の島尻安伊子氏が自民党から立候補したが、反基地を訴える伊波要一氏に負けた。米軍に頼って国を守るのが日本国民の意志だというなら、私たち「本土」の者は沖縄の基地を「本土」で受け入れるべきだ。
「愛の反対の言葉は無関心です。」
マザー・テレサの言葉だ。最近になって彼女の影の面が指摘されるようになったが、この言葉は真実を突いている。沖縄の基地問題に無関心なまま沖縄に親近感を持つことなんて嘘だ。