暗い日曜日 -11ページ目
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*義援金の送り先*

義援金の送り先は、福島県広野町の自治体へ送ることにしました。

現在、原発事故により自治体ごと避難している村や町は八つ。
葛尾村、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、川内村、広野町です。
(飯館村も今、微妙なところですね)
その全てが義援金を募集しているので、出来るなら全自治体に送りたいのですが、金額がバラけて少額になってしまうことを考えると、やはり一ヶ所にまとめた方がいいと思います。

どこも義援金を必要としていることは確かです。
しかし、どの町が村が一番大変なのかなんて、決めることは出来ません。
そういう面から決め手を考えたら、いつまでも決まらないと思いました。

広野町に決めた理由は、ゆうちょ銀行の窓口で義援金を受け付けていたからです。
私もゆうちょ銀行に口座を持っているので、手数料なしで送金が可能です。
個人的なわがままかもしれませんが、集まった金額全てを、義援金として送りたい。
それで決めました。

もし、第二弾・第三弾のパフォーマンスが決まったとしたら、その都度考えたいと思います。

*チラシが完成間近*

手伝ってくれているデザイナーの子が、チラシの案を送ってくれました。
不気味カワイイ、サブカル女子な感じの、とっても素敵なチラシが出来そうです☆

*「暗い日曜日」というタイトル*

現在、ツイッターでも色んな方が興味を持って告知して下さっていたり、賛同メッセージやリプライもかなりの数をいただいています。
こんなに反響があるなんて、それこそ「想定外」です(笑)

それで、皆さんのコメントを読んでいると「『暗い日曜日』というタイトルがいい」とおっしゃって下さる方がとても多いです。
ご存じ、主にシャンソンでよく歌われている名?迷?曲です。

何故、このタイトルにしたのか?

この曲の持つエピソードが、今の東京の世相にハマると思ったのです。

この曲を聴くと自殺したくなるとか、どこかの国では放送禁止になったとか言われています。
つまり、「重い空気」と「タブー」ですね。
東京で生活している今、私はふとした瞬間にそれを感じます。

TVでは、スポンサーに都合の悪いことは放送できない。
基準値を引き上げたから安心、と言われる。
事故の収束の見通しはまだつかない。

原発の話だって、誰彼構わず出来るわけではありません。
少なくとも私は、「話せそうな友人」と「話せなさそうな友人」を心の中で分けています。
本当はもっと話題にされていい筈なのに、タブー視されている空気を感じます。

「この曲を聴いて自殺した人がいる」というのは本当かどうか分かりませんが、音楽は確かに人の心に影響を与えます。
そして、それと同じ位、「社会の空気」は心に影響を与えると思うのです。
耳に聞こえない音楽と例えたらいいでしょうか、上手く言えませんが…。

私の好きな漫画で、ますむらひろしさんの描いた「コスモス楽園記」という作品があります。
大まかなストーリーは、無人島に辿り着いたと思っていた青年が、実はそこは無人島ではなく猫が立って日本語を喋ってくらしている島で、そこで猫と生活をしていく…というものです。
その中にこんな一節があります。
青年が、島の子供猫に日本のことを教えるシーンです。

青年「ここが日本の首都、東京です。ここには、一千万人近くの人が住んでいます」
子供猫「一千万人…どうしてそんなに住んでるんだべ?」
青年「さあ…僕にもよく分かりませんが、例えるなら、この東京という街からは耳には聞こえない音楽みたいなものが流れていて、大抵の人はそれを聞くとフラフラッと引き寄せられてしまう感じなんだよ」

私は、今、この東京に流れている「耳に聞こえない音楽」は、「暗い日曜日」なのだと感じています。
だからこそ、それに呑まれるわけにいかない!
そう思って、逆説的な意味も込めてこのタイトルにしました。


なんだか、上手く書けなくてすみません…;
難しいな!

*義援金の送り先悩み中*

今回のパフォーマンスをするにあたって、当然義援金も集めたいのですが、その送り先をどこにするかで悩んでいます。。。

被災者の生活を助けているボランティア団体か、各町や村の自治体か、県の災害対策本部か、はたまた日本赤十字や中央共同募金会…
集まる金額にもよりますが、何億もの大金ではないのは確実なので、自治体かボランティア団体がいいかと考えています。
ですがボランティア団体も沢山あるので、何を基準にして「君に決めたー!」すればいいのか。
自治体は、ある程度の金額が貯まらないと被災者の方へ配分が出来ないとも聞きますし。

某市民団体の方にもお話を伺ってアドバイスをもらいましたが、う~ん…。

もう少し考えてみます。決まったら、またお知らせ致します。

*このパフォーマンスを考えたきっかけ*

はじめまして、脱原発アートパフォーマンス企画「暗い日曜日」発案者の菜摘と申します。
どうぞ宜しくお願いします。
この企画は、私の単純な思いつきからはじまり、友人が賛同・協力してくれ、形になろうとしています。

思いついたきっかけは、四月十日(日)に高円寺で行われた反原発デモです。

一万五千人が参加したあのデモに、私も参加してきました。
参加した身としてはやはり周りの反応が気になるので、後日ネット上をあちこち巡りました。
様々な賛否両論がありました。賛は賛でも色々な賛、否は否でも色々な否がありました。

その否の意見の中で、特に印象に残ったのが「騒がしい」「うるさい」というものでした。
音で主張することには、私は反対ではないのですが、そう感じる人は確かに多いでしょう。
電車の中の携帯の着信音にだって、多くの人が顔をしかめる。(私もですが)
人間は「音」に敏感に反応するからこそ、武器にも防具にもなりえるものです。

それでアイディアが浮かんだのです。

「何の声もあげないデモって、面白いんじゃないか」と。
「誰も顔を出さないデモって、不気味すぎてインパクトあるんじゃないか」と。

デモに行くのは怖い、敷居が高い…そう思っている人が、少なからずいると思います。
そんな人でも、このパフォーマンスなら参加しやすいのではないでしょうか。
声を出すことばかりが主張ではありません。
声を出さないことで伝わることもあります。

参加したい人が参加しやすい!
見てる人にも物凄く印象に残る!
お金もそんなにかからない!(大切)
簡単にできそう!

理由はこんなところです。

そもそも、日本人はバカ騒ぎをしきれない国民性があると思います。(いい意味で)
TVの「びっくり動画百連発!」みたいな番組の、外国の動画を見て「おいおいはしゃぎすぎだろ」と思う人は多いのではないでしょうか?
十把一絡げに「日本人はこうだ」とまとめるのもどうかとは思いますが、やはり日本人には、シャイで、思慮深くて、恥ずかしがりやさんが多いと思うのです。
なのでこれは、凄く日本人がやるのに向いてる「無言デモ」(という言葉はあまり今回は使いたくなくて、基本的にはアートパフォーマンスと呼びたい)じゃないかなーと。


最後に、蛇足ですが。

世界中には沢山の人間がいます。誰かにとって正しいことも、他の誰かにとっては悪です。
何が確実に正しいのか、知っている人は誰もいません。
世界中の誰もが諸手を挙げて賛成する考えなど、絶対に存在しません。
だから、ただただ黙って、自分の考えを主張してみませんか。
確かなことは、「ここにいる人は全員、原発は嫌だと思っている」。
それだけでいいと思います。

皆さんのご参加、お待ちしています。
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