*「暗い日曜日」というタイトル* | 暗い日曜日

*「暗い日曜日」というタイトル*

現在、ツイッターでも色んな方が興味を持って告知して下さっていたり、賛同メッセージやリプライもかなりの数をいただいています。
こんなに反響があるなんて、それこそ「想定外」です(笑)

それで、皆さんのコメントを読んでいると「『暗い日曜日』というタイトルがいい」とおっしゃって下さる方がとても多いです。
ご存じ、主にシャンソンでよく歌われている名?迷?曲です。

何故、このタイトルにしたのか?

この曲の持つエピソードが、今の東京の世相にハマると思ったのです。

この曲を聴くと自殺したくなるとか、どこかの国では放送禁止になったとか言われています。
つまり、「重い空気」と「タブー」ですね。
東京で生活している今、私はふとした瞬間にそれを感じます。

TVでは、スポンサーに都合の悪いことは放送できない。
基準値を引き上げたから安心、と言われる。
事故の収束の見通しはまだつかない。

原発の話だって、誰彼構わず出来るわけではありません。
少なくとも私は、「話せそうな友人」と「話せなさそうな友人」を心の中で分けています。
本当はもっと話題にされていい筈なのに、タブー視されている空気を感じます。

「この曲を聴いて自殺した人がいる」というのは本当かどうか分かりませんが、音楽は確かに人の心に影響を与えます。
そして、それと同じ位、「社会の空気」は心に影響を与えると思うのです。
耳に聞こえない音楽と例えたらいいでしょうか、上手く言えませんが…。

私の好きな漫画で、ますむらひろしさんの描いた「コスモス楽園記」という作品があります。
大まかなストーリーは、無人島に辿り着いたと思っていた青年が、実はそこは無人島ではなく猫が立って日本語を喋ってくらしている島で、そこで猫と生活をしていく…というものです。
その中にこんな一節があります。
青年が、島の子供猫に日本のことを教えるシーンです。

青年「ここが日本の首都、東京です。ここには、一千万人近くの人が住んでいます」
子供猫「一千万人…どうしてそんなに住んでるんだべ?」
青年「さあ…僕にもよく分かりませんが、例えるなら、この東京という街からは耳には聞こえない音楽みたいなものが流れていて、大抵の人はそれを聞くとフラフラッと引き寄せられてしまう感じなんだよ」

私は、今、この東京に流れている「耳に聞こえない音楽」は、「暗い日曜日」なのだと感じています。
だからこそ、それに呑まれるわけにいかない!
そう思って、逆説的な意味も込めてこのタイトルにしました。


なんだか、上手く書けなくてすみません…;
難しいな!