レンズの味でボケというのがあります。
ピントが合ってるところから、合わないところにかけてほわっとしてくヤツ。スマホカメラと本格的なカメラの一番の差はボケるかどうかと言ってもよかったんだけど、今ではスマホにもボケモードってあるんですよね。
オレはまだ不自然だと思うけど、時間の問題でしょう。
とはいえ、20-60mmはF値3.5-5.6だからそんなボケない…と思ったら意外とイケます。
イッヌ近い。そう近寄ればボケます。
ボケは被写体に近いほど、センサーが大きいほど、望遠で撮るほど、F値が小さい(明るい)ほど大きいです。
fpはフルサイズセンサーだから、まだボケるってのもありますよね。そして周囲のボケ味も悪くない。すごく良くはないけど、ボケを使うレンズでもないし、めちゃめちゃ寄ってるから、それでこのボケなら悪くないべ。
F値が小さいというのは、要約するとクッソ高いということです。
コレは富士フィルムの56mmF1.2レンズ。F1.2はなかなか気合い入った数値です。
なんだけど、ここまでボケると背景がわからんので、あまり意味はないです。ただボケたぜヒャッハーという写真です。
たまにこのボケの量を「表現力」などと勘違いしている人がいますが、ボケるレンズはボケた表現ができるだけ。ボケは表現の一部だけど、表現そのものとは違うのです。どちらかというと、こうやって背景をブッ飛ばして主役を強調する「効果」ですかね。
最初に一眼カメラを買ったときはみんな、ボケるだけですげー! と思うモノです。オレもそう(笑)。
20-60mmの60mm F5.6だとこう。
あまりボケぬ。異和感はないのはいいか。
広角レンズはパンフォーカス的に広い範囲にピントを合わせる方が合います。
こういう写真。
だからボケはどーでもいいんですよ(笑)。
整備してる風景の写真だから、ガレージの中っぽく見えるのが大事。クルマ以外ボケボケでは意味を成さぬのです。こういう写真はlumix20-60mmは最適。28mmだともうちょっとキツいというか狭い印象になります。
そんなわけで広角バッチリでありつつ、最短撮影距離が短いから寄れる、寄れるからボケる、ボケも悪くないというレンズです。優等生というか善良なレンズ。値段も高くないし。
シグマは24-70mm F2.8というパンチの利いたレンズがあるんですが、サイズも重量もパンチが利いてて(笑)、fpにはちょっとアレなんですよね。許容範囲ギリギリというかギリギリ寄りのアウト。
20-60mmの軽いレンズはいいですよ。
KURAGON RACING
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