レースの手伝いに行ってたって書いたじゃないですか。
レーシングカートは基本的には自分で整備をするので、カートをはじめたばっかりの小僧の出番はありません。
ただ、発進するとき時に「押しがけ」という作法(笑)がありまして。
クルマみたいにクラッチが着いてなくて、タイヤとエンジンが直結だったんですよ。最近のカートはクラッチが着いてるけど。
だから発進するときは、リアタイヤを浮かせて前進→地面にドンと落としてエンジンをかける、という流れです。押してエンジンかけるからまさに押しがけ。
ドライバーひとりでやるのは大変だし、エンジンがかからないと困るから、人にお手伝いしてもらいます。
一番左の白と紫がオレで、隣が挙匠。どっちも若いのウケる。なぜ紫だったかと言えば、処分品で安かったからだと思うんだけどよく覚えてない。
コレはレース開始の直前で、オレがドライバーで挙匠が押しがけ要員です。他のドライバーにも、乗る人とは別に普段着の人がいるでしょ。
この押しがけがなかなかハードでして、何もできない若いヤツにはこの仕事がいくらでもあるんですよ(笑)。
でね、そうやって現場に行くことで、レースを勉強してました。
厳密に言えば人の失敗を見てました。
続く。
KURAGON RACING