F1オーストリアGP ハミルトンVSロスベルグ | クラゴン親方のRacing Blog

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意味なくレーシングな日々をアレしていきます

いやーあの接触はひどかったな(笑)。


とても楽しかったので解説をしておきましょうか。こちらのサイトに詳しく載っております。


【画像で検証】ロズベルグとハミルトンの衝突を分析

http://www.topnews.jp/2016/07/04/news/f1/142505.html


F1公式動画です。

http://www.formula1.com/en/video/2016/7/Accident_or_aggression__Hamilton_and_Rosberg's_Austrian_collision_explained.html





結論としては、ロズベルグの進路妨害ですなこりゃ。


レースとは別の話です。


レースで大切なのは「最大限速く走ろうとしたらぶつかっちゃったごめん! 悪気はあったけど!」という精神、ではなくて行動です。


ハミルトンがよくやる、インから遠慮なくアクセルを踏んで、アウトにいるロズベルグをハミ出させるのが、なぜOKか。


だってアクセル踏んでるから仕方ないよネ!


ということなんですよ。それは仕方ない。アクセル踏んでりゃ旋回半径が二次曲線的に大きくなるのは、物理的なアレです。


精神的には「アウト側にいやがってスペース残すわけねーだろバーカバーカ」でもいいんですよ。行動が速く走る方向のアレなら。


今回のロズベルグのは、そういうことをさんざんやられたのをやり返そうとしたんだろうけど、ハンドル切らないで邪魔するとかダサいな。心の底からダサい。魂がレーシングではないんですよ。


速く走るためにする悪行はだいたい許されますが、遅く走る悪行はビタ一文許されません。それがモーターレーシングです。


フェッテルだってフェラーリに行ってからは品行方正なフリをしていますが、魂はレーシング(笑)です。


image

 

ロズベルグはイン側に優先権があるとか寝言を言ってますが、優先権があるというなら、それはどちらかというと先行している方です。この場合はどちらも優先権はないです。


ハミルトンの悪行は、①イン側にいて、②前に出ていて、③アウト側を残さない、ということがほとんどです。

 

容赦はないけど優先権はある状況なんだよね。だからグレーだけどOK。細かい接触は多いのに、リタイヤが多くないのは、負けない状況でケンカするから。負けるときは引いてます。

 

ハミルトンが悪いヤツなのは間違いないですが、いつまでも不利なアウト側にいる方がマヌケだとも言えます。

 

ロズベルグもイン側が強いのはもちろんわかっていて、だからケンカ売ったのに、アウト側から接触して軽くウイング踏んでいくハミルトンは本当にひどいな(笑)。

 

ケンカの仕方を知らない優等生が、意を決して不良に反撃したらボコボコにされたようなカンジですかねー。

 

繰り返しますが、あのロズベルグのラインはただの進路妨害なので、レースの範疇ではないです。ペナルティは正しいです。わざとやっているという意味では失格でもおかしくないくらい。

 

MotoGPのロッシとマルケスの接触と同じ状況ですかね。ロッシは次のレースで最後尾スタートのペナルティです。

 

違うのはマルケスは転倒でハミルトンはウイング持ってったということで(笑)。


というわけで腹抱えて笑うくらい楽しんだんですが、ワールドチャンピオン争いとしてはちょっとレベルが低いな。あんなことして遊んでられるのは、メルセデスが速いから。


こういう状況はあまりF1にとってよくないことです。