レーシングドライバーの中の人の話 65 | クラゴン親方のRacing Blog

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意味なくレーシングな日々をアレしていきます

もひとつ忘れちゃいけない話があります。


それはスポンサーの話。


オレの場合は多くはありませんが、それでも過去には企業さんにスポンサーになっていただいたり、現在は多くのみなさんが応援団という名の個人スポンサーになって下さっています。


そしてまるでヒミツではありませんが、オレが品行方正ではない(笑)のでヒミツにしてるトレーニングをご指導いただいております。



応援団はほぼクラゴン部屋の弟子のみなさんだし、オレは親方なので文字通りクラゴン部屋の代表選手です。


そのオレがヘチマなドライビングをして、ドイツ人にコテンパンにやられて帰って来るなんてことは、絶対にあってはならないんですよ。


勝負に行く以上は、クルマが国技のドイツ人にド胆のバックアップまで使い切らせて、完全勝利を納める必要があります。




そしてオレの成果はそのままトレーニングの効果です。


実際には別の要素が大きくても、そういう視点の人が見れば、結果こそがトレーニングの良し悪しそのものです。そうなんですよ。それが競技をやるということです。


結果が悪ければトレーニングの効果に疑問符が着いてしまう。そんなんだったら指導をしない方がマシ。意味がないどころか、スポンサーとしては逆効果です。


モーターレーシングはオレだけの速さでは勝てないので、結果が出るまでお待たせしてしまったのは完全にオレの太く、いや不徳の致すところです。ただ、結果には出なくてもドライビングは確実に上達しているということで、気長に待ってもらえたのが本当にありがたいです。


結果はほどほどでも、マシンが年々バケモンになっていくので、わかる人にはわかるアレですが。




いつも通り練習ナシの初ポルシェで、総合25位はキテたなあ。


2010年の話なので、今となってはヘチマみたいなドライビングですが、ドイツ人のド胆がねぐなるには十二分だった。ニュルのポルシェ乗りといえば、変態の中の変態連中ですから、いぎなり乗ってちゃんとレースになったのは、みんなポカーンでした。人類ポカン計画。




あとアウディワークスカー初乗りで、ル・マン優勝4回のレジェンド=ビーラーさんに何も聞かないとか(笑)。そして完全に流して優勝。つまり楽勝。


日本のチームの声がかからなくて、ドイツのワークスチームに乗る日本人(笑)。ここまで楽しいことになるとは思ってなかったな。おかげさまでなかなかないプレイ経験をさせていただいております。


オレは関わってくれた人には絶対に得をしてもらいたいので、上達してクラゴン部屋の指南の質を上げるのは必要だと思ってるし、トレーニングの効果を実力で証明するのも絶対に必要なことだと思っています。でなければやる意味がない。


手段は選びません。どんなことをしても達成します。できるだけ。それがオレの役割です。


そこが担保になってのスポンサーである以上、全力で履行せねばなりません。自分の気分とか目標とか夢とか、そういうのはゴミです。いやあってもいいけど、先に出て来ると判断が狂います。だからゴミ。


ほらカイジを開けば、利根川さんが「勝ちもせず生きようとすることがそもそも論外なのだ!」 とおっしゃってるではないですか。あと「命を張る以外にない」とも。そういうもんです。

つまり気合いの問題です。