先日、Y.Mさんの調律に行きました。
Y.Mさんは長く車椅子♿️生活をされており、
ピアノと音楽がとても好きな方です

不幸にも事故により下半身麻痺になりましたが
ピアノを弾く事、チャレンジする事を生きがいに

2年前に念願のスタインウェイを購入されて、
私が半年定期メンテナンスしています。

車椅子でピアノを弾くスタイルですから、ポジションは低く、
下半身が踏ん張れず、上半身の重さを使う事が出来ず、腕だけで弾かざるおえません…

そんな状況を考慮して、音色とタッチを調整しています
結構大変チュー

6/3、Y.MさんのFBの投稿に、この時の調律についての内容があり、
それが、とても的を得ており、
指先に感じておられたのが驚きでした。


Y.M
6月3日・8
こんばんは。
数日前に馬場さんにピアノの調律をして頂きました。

気になっていた高音の響きが抑えられているし、
鍵盤の音が出始めるポイントまでのちょっとしたストロークの量がどれもピッタリ同じに揃えられている。

でも当たり前ですが高低で底付きまでのストロークの重さは違いがあります。

勿論、それは鍵盤の高低で重さは階段状に揃えられています。

なんと例えたら良いのか、まるで冬のオリンピックで徹底的に備されるスケートリンクを僕はいつも思わざるを得ません。

そして弾いているうちにドンドンと面白くなってしまい、集中して弾き続けることができます。

あっという間に時間が経過しているのでビックリです。

僕が胸から下を連しているので、振りかぶって上半身全体を使って弾けないので(それでも胸と車椅子のシートバックを青いマジックベルトで括り付けて、スノコに乗って、なるべく前のめりになっても大丈夫なようにしていますが)

つまりは肩や腕と手だけばかりを使っているのですが、それでも鍵盤をアタックするパワーには限りがあります。

そんなことまで馬場調律師は考慮して、鍵盤のストロークを若干軽くしているのです。

それと僕がMozartばかり弾いている事も考慮されて煌びやかな音色にも調整していただいております。

勿論、部屋の響きも考慮しています。

何と言うか、調律を重ねる度に、例えて言えばスタンウエイを育てていただいているようですね。

よしよし。

お気持ち、いやホントありがたいです
これまで、たび重なる入院を繰り返しながら
こうして元気にピアノに向かわれているのは
ハートが強いのと、何事にも鋭い感性で人生を楽しんでおられるから、こそ、なんですね

私も肝に命じて、そのお手伝いをしていく所存です  

原文