謎❓の
ベーゼンドルファー225の調律に行ったので
ここでちょっと現在のベーゼンを考察してみます
現在のベーゼトルファーのラインナップは以下のようになっています
この表の中にVCとある、170、180、214、230、280は、
VC(ヴィエナコンサート)モデルとなっており、
従来の造りから一新して、デュープレックス搭載、響板周囲をブナ材で強固する事により
立ち上がり早く、明るい音色を実現しています。
(デュープレックスとは1872年スタインウェイの特許になっている装置で
弦の後方部を共振させて、1オクターヴ、5度、の倍音を華やかに鳴らす装置です)
200、225、290はこれまで通り伝統モデルとしての位置付けになっているようです。
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調べてみると
280VCは2015年から
214VCは2017年から
185VCは2019年から
170VCは2019年から
VC化がされているようです
ベーゼンドルファーらしい温かい音はそのままに、
弾きやすさや音の立ち上がりの速さ、
きらびやかさや明るさを追加。
ウインナートーンに現代のニーズを取り入れた仕上がりなんだそうです。
ピアノ界をグローバル化している、スタインウェイの特徴を
うまい事、取り入れた、と言っていいでしょうね。
デュープレックスが取り付けられた214VC
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そして、本題
先日調律したこの伝統モデルの225なのですが、
1990年製でありつつ、なんとデュープレックスが取り付けられていました。
VCではありません
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中音はミュートされています
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次高音からデュープレックス取り付けられており
ヒッチピンに掛けてある、ループの下はクロスではなく
金属製のワッシャーのようなモノ
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最高音付近
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低音は従来のデザイン
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サポートシステム
ダブルスプリングはレンナーのスクリュー調整式
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アクション、鍵盤一式
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従来のピン板剥き出しのオープンフレームではなく
オールフレームになっています
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エクステンド、4キー
ビトョョョョョョ〜ン
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1990年から伝統設計の225はデュープレックス化してしまったのか❓
と考える訳ですが、そうではないようで
下記は1997年製の225になりますが
7年も新しいのに従来の伝統モデルになっています
•デュープレックスは無く
•オープンフレームのピン板です
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