どう伝えればいいのだろう
私はこれまで、人や企業に関わる中で、人生に役立つさまざ
まなことを学んできました。
そして、そうした学びを、できるだけ多くの人に伝えたいと
考えるようになりました。
しかし、そこで一つの疑問が生まれたのです。
「大切なことを説明するだけで、本当にその人の役に立つの
だろうか」
例えば、
「失敗から学ぶことが大切です」
「人の立場になって考えましょう」
「目的を持って努力しましょう」
こうした言葉は、多くの人が聞いたことがあると思います。
そのときは「なるほど」と納得しても、時間がたつと忘れて
しまったり、実際の生活では生かせなかったりすることがあ
ります。
私自身にも、そんな経験がたくさんあります。
では、どうすればよいのでしょうか。
私は、人から教えられて理解することと、自分で考え、気づ
くことには違いがあると感じています。
例えば、誰かから「失敗は大切な経験になる」と教えられる
ことと、自分自身が失敗を経験し、その原因を考え、そこか
ら大切なことを発見すること。
同じ言葉でも、心への残り方や、その後の行動への影響は違
うのではないでしょうか。
それならば、ただ答えを教えるのではなく、自分で考え、気
づき、学べるような伝え方はできないだろうか。
さらに、学んだことを忘れず、日々の生活の中で生かせるよ
うにするには、どうすればよいのだろう。
そんなことを考えるようになりました。
そして、私の中に、一つの発想が生まれました。
人生で起こるさまざまな出来事を物語にして、登場人物と一
緒に悩み、考え、気づいていく。
そんな方法なら、読者の皆さんも、自分自身の人生に重ねな
がら、大切なことを考えられるのではないか。
この発想が、11月1日から始まる『ソラの旅の物語』へとつ
ながっていったのです。
●今日、考えてみたいこと
あなたはこれまで、人から教えられたことよりも、自分で考
え、気づいたことで、強く心に残っているものはありません
か。
そして、その気づきが、実際の自分の行動や生き方を変えた
経験はありませんか。
――明日へ、つづく。
