メ本日のテーマ

【実践することの教え】

 

 

苦しい時や困っている時、人は何かに頼りたくなることがあります。

 

「苦しい時の神頼み」

「願かけ」

「祈願」

「占い」

 

こうしたものに、心の支えを求めることもあるでしょう。

 

また、神仏にたくさんのお供え物をしたり、お布施をしたりすることで、その分だけ大きなご利益をいただけるのではないか、と考える人もいるかもしれません。

 

しかし、本当に大切なのは、祈ることだけではなく、

自分がどう行動するか。
どのように生きるか。

ということではないでしょうか。

 

お釈迦様も、「実践することの大切さ」を説いています。

 

 

お釈迦様が亡くなる直前、沙羅双樹(さらそうじゅ)の下で横になっていた時のことです。

神々や人々は、お釈迦様を敬い、花を供えたり、さまざまな形で盛大に礼を尽くしたといいます。

しかし、お釈迦様は、そうした儀式だけが自分を本当に敬うことではない、という趣旨のことを語りました。

 

そして、

僧侶であっても、在家の人であっても、教えに従って生き、その教えを実践する人こそが、最も深く如来を敬い、尊んでいるのだ――

と説いたといいます。

 

つまり、

「形だけで敬うのではなく、教えを生き方に表しなさい」

ということなのでしょう。

これは、とても大切な教えだと思います。

 

たとえば、

「お経を唱える」

ということも大切なのかもしれません。

 

しかし、それ以上に大切なのは、

「そこに書かれていることを学び、自分の生活の中で実践する」

ことではないでしょうか。

 

どれほど良い教えを知っていても、実際の行動が変わらなければ、自分の人生もなかなか変わりません。

人に優しくしなさいと学んだなら、実際に人に優しくする。

感謝が大切だと学んだなら、実際に感謝を伝える。

怒りを抑えることが大切だと学んだなら、感情的になった時に自分を整える。

学んだことを、日々の行動に移していく。

そこではじめて、教えが自分のものになっていくのだと思います。

 

知るだけではなく、やってみる。
願うだけではなく、動いてみる。
学ぶだけではなく、生き方に表してみる。

 

実践なくして、何も始まりません。

教えの本当の価値は、それをどれだけ知っているかではなく、どれだけ自分の生き方に表せるかにあるのではないでしょうか。

 

 

参考文献:『有意義な生き方』アルボムッレ・スマナサーラ著 株式会社サンガ