本日のテーマ
【天国と地獄の話】
世の中には、同じものであっても、使い方によって良くも悪くもなるものがあります。
たとえば、お金は使い方によって、人を助けることもできれば、逆に人を苦しめることにも使えます。
道具も同じです。
人の役に立つこともあれば、使い方を誤れば、人を傷つけることもあります。
そして、人間もまた、生き方や行動の仕方によって、周りの人を幸せにすることもあれば、迷惑をかけることもあります。
わたしの知人で、クリエイティブディレクターのオキタリュウイチ氏が、2011年に出版した『5秒で語ると夢は叶う』の中で、「行動を変えることの大切さ」について、印象的なたとえ話を紹介しています。
それが、「天国と地獄の話」です。
ある人が死後、まず地獄に案内されました。
そこには豪華な料理が並んだ食卓がありました。
ところが、一人ひとりに渡されている箸は、自分の身長ほどもある長い箸でした。
皆、お腹をすかせていました。
何とか料理を自分の口に運ぼうとするのですが、箸が長すぎて、うまく食べることができません。
料理をこぼし、箸同士がぶつかり、そのうち苛立ちが募って、言い争いや喧嘩が始まります。
豪華な料理が目の前にあるのに、誰も満足に食べることができません。
次に、その人は天国へ案内されました。
ところが、そこにも同じように豪華な料理が並び、同じように長い箸が置かれていました。
条件は地獄とまったく同じです。
しかし、天国の人たちは、その長い箸を使って、自分の口に料理を運ぼうとはしていませんでした。
向かい側にいる人に、料理を食べさせてあげていたのです。
すると相手も、お礼にこちらへ料理を運んでくれます。
皆が相手のことを考え、食べさせ合うことで、全員がお腹いっぱいになり、笑顔で食事を楽しんでいました。
この話が教えてくれるのは、
天国と地獄では、環境や条件が違うのではない。違うのは、そこにいる人たちの考え方と行動である。
ということなのでしょう。
同じ環境でも、
「自分だけが得をしたい」
と考えるのか、
「相手のために何ができるだろう」
と考えるのか。
その違いによって、そこに生まれる人間関係や結果は大きく変わります。
人のことを考える気持ちは、日頃の行動に表れます。
助ける。
譲る。
支える。
感謝する。
声をかける。
そうした小さな行動が、周りの人との関係をつくっていきます。
人を活かす世界をつくるのか。
人と争う世界をつくるのか。
その分かれ道は、環境ではなく、自分の考え方と行動にあるのかもしれません。
天国も地獄も、もしかすると、私たちが日々の行動の中でつくっているものなのですね。