本日のテーマ
【穏やかな心】
わたしは、穏やかな人に魅力を感じます。
穏やかな人と一緒にいると、不思議と安心し、こちらの心まで落ち着いてきます。
穏やかな人には、心のゆとりがあるのでしょう。
何かあってもすぐに感情的にならず、慌てたり、取り乱したりすることがありません。
だからといって、何も感じていないわけではないと思います。
感情はあっても、その感情に振り回されない。
そこに、穏やかな人の強さがあるのではないでしょうか。
わたし自身も、「穏やかな人になること」を一つの目標にしています。
しかし、これがなかなか難しいのです。
考えてみれば、本当の穏やかさとは、生まれつきの性格だけではなく、さまざまな人生経験を重ね、時には試練を乗り越えながら、「何が本当に大切なのか」を少しずつ学び、自分の心を整えてきた結果なのかもしれません。
わたしの愛読書に、ジェームズ・アレンの『「原因」と「結果」の法則』があります。
1902年に書かれたこの本は、長い年月を経た今も読み継がれています。
その中に、「穏やかな心」について書かれた一節があります。
<穏やかな心>
穏やかな心は、この上なく美しい知恵の宝庫です。それは、自己コントロールの長く粘り強い努力の結果です。(略)
人間は、不平を言い、いらだち、悩み、悲しむことをやめ、より落ち着いた、より安定した、より穏やかな心の状態を保てるようになります。
穏やかな人間は、自分自身を正しくコントロールすることができる人であり、自分自身をほかの人たちに安易に順応させられます。そしてそのために、彼(または彼女)と接した人たちは、彼の心の強さを知って敬うとともに、彼が自分たちの手本となりうる人物であり、頼れる人物であることを、肌で感じることになります。
人間は、穏やかになればなるほど、より大きな成功、より大きな影響力、より大きな権威を手にできます。ごく一般の商人でさえ、より確かな自己コントロール能力と穏やかさを身につけることで、より大きな繁栄を果たせるようになります。なぜならば、人々はつねに、冷静で穏やかにふるまう人間との関わりを好むものであるからです。
この上なく穏やかな心は、この上なく強い心です。
穏やかな心の持ち主は、つねに愛され敬われます。彼は、まるで灼熱(しゃくねつ)の大地に立つ日除けの大木のようです。あるいは、嵐を遮ってくれる巨大な岩のようです。そんな人間を愛さない人間がどこにいるのでしょう。
彼は、雨が降ろうと晴れようと、あるいはその他のいかなる変化に直面しようと、そんなこととは無関係に、つねに柔和であり、静かであり、穏やかです。(略)
この文章を読むと、穏やかさとは、単に「おとなしいこと」ではないことが分かります。
人間関係で嫌なことがあったとき。
思い通りにならない出来事が起きたとき。
突然の問題に直面したとき。
そんな時にも、自分の感情に支配されず、自分の心を自分で整えることができる。
それが、本当の穏やかさなのでしょう。
そして、穏やかな心には、自分だけでなく、周りの人の心まで穏やかにする力があるように思います。
穏やかな人が一人いるだけで、その場の空気が和らぐことがあります。
反対に、一人が苛立てば、その感情が周囲に伝わってしまうこともあります。
そう考えると、自分の心を整えることは、自分のためだけではありません。
周りの人を安心させることにもつながっているのです。
穏やかさとは、心の弱さではなく、自分を整える強さ。
わたしも、どのような時にも心を乱されず、周りの人まで安心させられるような、穏やかな人でありたいと思います。
穏やかな心を、日々心がけていきたいものです。