本日のテーマ
【何を力にするか】
人生には、自分を支えてくれているものがあると思います。
仕事。
お金。
家族。
地位。
人からの評価。
信念。
人によって、それぞれ違うでしょう。
では、もし、その支えにしていたものを失ってしまったら、私たちはどうなるのでしょうか。
そもそも、
人生では、何を支えにして生きるのがよいのでしょう。
そんなことを考えさせられる言葉があります。
書籍『なぜ生きる』には、次のような趣旨のことが書かれています。
金や財産を力にしている人は、それを失ったときに大きく動揺する。
名誉や地位を力にしている人は、それを失ったときに自分まで失ったように感じる。
親や子どもを力にしている人は、大切な人を失ったときに深い悲しみの中で立ち上がれなくなることがある。
信念を力にしている人でさえ、その信念が揺らいだときには、自分自身まで崩れてしまうことがある。
この言葉を読むと、
「自分は、いったい何を力にして生きているのだろう」
と考えさせられます。
私たちは、知らず知らずのうちに、外にあるものを自分の支えにしていることがあります。
お金があるから安心できる。
仕事があるから自信が持てる。
人から評価されるから、自分には価値があると思える。
家族がいるから、生きていける。
もちろん、どれも大切なものです。
しかし、外にあるものは、いつまでも変わらず存在するとは限りません。
お金はなくなることがあります。
仕事や地位も変わります。
人からの評価も移ろいます。
大切な人との別れも、いつかは訪れます。
だからこそ、人生のすべてを、それだけに預けてしまうことには危うさがあるのかもしれません。
書籍『今、何を信じるか?』には、人生の幸不幸を決めるものとして、その人の心の中にある「価値観」の大切さが説かれています。
私は、この「価値観」という言葉がとても大切だと思います。
何を大切だと思うのか。
何のために生きるのか。
何をよりどころにするのか。
それによって、同じ出来事に遭遇しても、受け止め方や生き方は変わってきます。
では、何を力にすればよいのでしょうか。
私は、外にあるものだけではなく、
自分の中に育てたものを力にすること
が大切なのではないかと思います。
物事を前向きに捉える力。
困難から学ぶ力。
人を大切にする心。
感謝する心。
自分で考え、選び、立ち上がる力。
そして、
「自分は、こう生きたい」
という、自分なりの価値ある生き方です。
こうしたものは、お金のように簡単になくなるものではありません。
むしろ、人生の経験を重ねるほど、自分の中に育てていくことができます。
もちろん、人は一人では生きられません。
家族や仲間、仕事や社会とのつながりも大切です。
しかし、それらに支えてもらうだけではなく、
自分自身の中にも、人生を支える力を育てておく。
それが、変化の多い人生を歩んでいくうえで大切なのではないでしょうか。
何を信じるのか。
何を大切にするのか。
そして、何を自分の力として生きるのか。
一度じっくり、自分自身に問いかけてみたいものです。
人生を支える本当の力は、外にあるものだけではなく、
自分の中に、少しずつ育てていくものなのかもしれません。
【参考文献】
『なぜ生きる』高森顕徹監修 一万年堂出版
『今、なにを信じるか?』西園寺昌美著 白光出版