本日のテーマ
【正しい日本語】
あなたは、正しい日本語を使っていますか?
そう聞かれたとき、自信を持って「はい」と答えられる人は、どれくらいいるでしょうか。
私も正直なところ、胸を張って「はい」とは言えません。
前回に続き、作家・緑川真沙夫(みどりかわ まさお)先生の教養講座『正しい日本語』から、ご紹介したいと思います。
今回のテーマは、<わ抜け言葉>です。
「あの映画、観た?」
「観たよ」
「面白かった?」
「面白かったよ」
「それじゃ、僕も観ようかな」
「男が観てもつまらないよ」
これが男女の会話だということは、最後まで読まなければ分かりません。
緑川先生によれば、かつては女性が、
「観たわよ」
「よかったわよ」
というように、語尾に「わ」を使うことが多く、その言葉づかいから話し手が女性だと自然に分かったそうです。
ところが、いつの頃からか、
「観たわよ、よかったわよ」
が、
「観たよ、よかったよ」
へと変わり、男女の言葉づかいの違いも少なくなってきました。
確かに、言葉は時代とともに変化します。
昔は当たり前だった言葉づかいが使われなくなったり、逆に、かつては考えられなかった表現が普通に使われるようになったりします。
男女平等という考え方や、価値観、生活様式の変化なども、言葉に影響しているのかもしれません。
ただ、男女の言葉づかいの違い以上に、私が大切だと思うことがあります。
それは、品のある言葉を使うことです。
乱暴な言葉、相手を傷つける言葉、ぞんざいな言葉を何気なく使っていると、それはいつしか、その人自身の印象にもつながっていきます。
言葉づかいには、その人の考え方や人柄が表れます。
言葉は、その人のプロフィールの一部でもあるのです。
だからこそ、自分がどんな言葉を使っているのか、ときどき振り返ってみたいものです。
相手を大切にし、自分自身の品格も伝わる。
そんな言葉づかいを心掛けたいと思います。
う。