本日のテーマ

何をしたかでなく、

どんな生き方をしたか…

 

 

自分が行ってきたこと、成し遂げてきたことを「実績」と言います。

 

人は、他人を評価するとき、その人の過去の実績を見ることがあります。
また、自分の過去の実績を誇らしく語る人もいます。

 

もちろん、実績を積むことは、とても貴重なことです。

 

しかし、よく考えてみると、実績はあくまでも過去の出来事です。

 

大切なのは、その過去の実績がどれほど立派だったかではなく、その経験が今の自分にどう活かされているかではないでしょうか。

 

明治時代、士農工商という身分制度がなくなったとき、武士から商人になった人もいました。

 

しかし、武士であったころの誇りやプライドが邪魔をして、人に頭を下げることができず、商売が成り立たなかった人もいたようです。

これは、過去の立場や経験を、今に活かすことができなかった例だと思います。

 

 

私たちも、同じようなことをしてしまうことがあります。

過去の実績や肩書きにこだわり、それによって自分を評価してもらおうとしてしまう。

 

しかし、本当に大切なのは、何をしてきたかだけではありません。

その経験から何を学び、今の自分をどうつくってきたかだと思うのです。

 

シェイクスピアは、「人生は芝居である」という趣旨の言葉を残しています。

舞台の上で王様を演じたから、よい役者なのではありません。
また、乞食を演じたから、悪い役者なのでもありません。

大切なのは、王様なら王様らしく、乞食なら乞食らしく、その役を精一杯演じたかどうかです。

 

人生も同じではないでしょうか。

人生という舞台の上では、良い思いをする時もあれば、苦労を背負う時もあります。

 

人から認められる時もあれば、思うようにいかない時もあります。

 

しかし、問われるのは、どんな役を与えられたかではありません。

その役を、どのように受け止め、どのように演じ、そこから何を学んだかです。

 

人生の終わりに問われるのは、何を成し遂げたかだけではなく、どんな生き方をしてきたかではないでしょうか。

 

良い体験も、苦しい体験も、自分をつくる材料にする。

過去の実績にとらわれるのではなく、そこから得たものを、今の生き方に活かしていく。

それが、人生を深くし、すばらしい人生へとつながっていくのだと思います。