本日のテーマ
【活用と利用】
「人を利用する」
「人を活用する」
この二つの言葉は、似ているようで、意味は大きく違います。
利用とは、自分の都合のために、相手を一方的に手段として使うこと。
活用とは、相手の力や良さを活かしながら、共に価値を生み出すこと。
この違いは、結局のところ、相手に対する思いやりがあるかどうかではないでしょうか。
以前にも書きましたが、私はこう考えています。
「人は、生きてきたようにしか生きられない」
これは、原因と結果の法則にも通じるものです。
人を利用すれば、やがて自分も利用される。
人に嫌な思いをさせれば、その印象はいつか自分に返ってくる。
自分の都合だけで相手を利用し、それが相手に伝わったとき、その人はどのように感じるでしょうか。
きっと、嫌な気持ちになるはずです。
「この人とは、もう深く付き合いたくない」
そう思うかもしれません。
その結果、人は離れていきます。
せっかくのご縁も、人脈も、信頼も失ってしまうのです。
では、逆に相手を活かそうとしたらどうでしょうか。
相手の持っている力を認める。
その人の良さを引き出す。
役割を与え、必要とされていることを感じてもらう。
そのとき相手は、きっと喜びややりがいを感じるでしょう。
そして、自分を大切にしてくれたことに対して、感謝の気持ちを持つのではないでしょうか。
そこから、信頼が生まれます。
関係が深まります。
絆が強くなっていきます。
人を活かすとは、単に能力を使うことではありません。
相手の存在を大切にし、その人の力がよりよく発揮されるように関わることです。
それは、相手を思う心がなければできません。
孔子の言葉に、次のようなものがあります。
「子曰く、吾が道は一を以てこれを貫く。忠恕のみ」
意味は、
「私の道は一本の筋によって貫かれている。それは、まごころと思いやりである」
ということです。
人を利用する生き方には、まごころがありません。
しかし、人を活かす生き方には、思いやりがあります。
人との関わりの中で大切なのは、相手を自分のために使うことではなく、相手を活かすこと。
そこに、人間関係をよくする大切な基本があるのだと思います。