本日のテーマ
【本能を蘇らそう】
動物の生命力には、不思議で神秘的な力が数多くあります。
そのひとつが「本能」です。
哺乳類の動物は、生まれてすぐに母親の乳を探し、自然に飲むことができます。
また、馬や牛は、生まれて間もなく自分の足で立ち上がります。
これは、人間にはとても真似のできない力です。
さらに動物は、体調が悪くなると、自ら薬草となる植物を探し、それを口にします。
いったい誰に教わったのでしょうか。
野生には、病院も学校もありません。
それでも動物たちは、生き抜いていくことができるのです。
しかも、無駄な殺し合いや争いをすることはありません。
では、私たち人間はどうでしょうか。
本能というものは、確かに存在しているはずです。
しかし、それは本当に活かされているのでしょうか。
一般的に本能とは、
「動物(人間を含む)が生まれながらに持ち、ある行動へと駆り立てる性質」
とされています。
たとえば、
・食べる本能
・異性を求める本能
・闘争本能
・生理的な欲求
などが挙げられます。
しかし私は、本能とはもっと根源的で、もっと単純なものだと考えています。
文明が発達する以前、人間は本来、もっと鋭い感覚と判断力を持っていたのではないでしょうか。
ところが、便利で快適な社会の中で、それらを使う機会が減り、次第に鈍ってしまったのかもしれません。
以前、視覚障がいを持つ方と一緒に仕事をしたことがあります。
その方は、嗅覚や聴覚、空気の変化を感じ取る力、そして記憶力において、驚くほど優れていました。
私たちには到底真似のできない能力でした。
視覚が使えない分、他の感覚を最大限に活かしていたのだと思います。
そこには、人間が本来持っている力の可能性を感じました。
本来、本能とは――
神、あるいは大自然の摂理から与えられた
「生きるために必要な判断と行動の力」
ではないでしょうか。
もしその本能が狂い始めているとしたら、
それは生き方そのものが、どこかずれているサインなのかもしれません。
その結果として、
自然環境の破壊や、これまでになかった疾病の出現、
そして争いといった現象が起きているようにも感じられます。
つまり、私たちは知らず知らずのうちに、
「不自然な生き方」に近づいてしまっているのではないでしょうか。
だからこそ、今あらためて、本能を呼び覚ます必要があります。
便利さに頼りすぎるのではなく、
自ら考え、工夫し、身体を使い、感覚を磨くこと。
その積み重ねが、本来の力を取り戻すことにつながるのです。
■ハーヴェイの言葉
自然は一巻の書物であり、神がその著者である。