本日のテーマ
【控え目に生きる】
かつて日本人は、「慎ましい」「勤勉」「礼儀正しい」と言われてきました。
しかし今、その姿は少しずつ変わってきているように感じます。
面接や自己紹介の場では、自分をより良く見せようとするのは自然なことです。
けれど近年、必要以上に自分を大きく見せようとする姿も、
少なくないように思います。
それは、激しい競争社会の中で自分を守るための行動なのかもしれません。
しかし、ここで一つ考えたいことがあります。
「本当の力とは、何か」ということです。
「能ある鷹は爪を隠す」という言葉があります。
本当に力のある者は、それをひけらかすことをしません。
むしろ、必要なときにだけ静かに力を発揮する。
その姿にこそ、真の強さが表れます。
この考え方は、古くから東洋の思想にも見られます。
老子は、
「和光同塵(わこうどうじん)」という言葉でそれを表しました。
光を和らげ、世の中の中に溶け込む。
自分の才能や力を誇示するのではなく、静かに内に保つという生き方です。
まっすぐに伸びた木は目立ち、早く切り倒されてしまうことがあります。
しかし、曲がった木は目立たず、長く生きることができる。
それは、目立たないことの中にある強さを教えてくれます。
控え目であることは、決して弱さではありません。
むしろそれは、自分の力を知っている人の在り方です。
必要以上に語らず、誇示せず、静かに積み重ねていく。
その姿はやがて、言葉以上の「迫力」となって表れます。
私自身も、気づかないうちに自分を語りすぎたり、
どこかで誇ろうとしてしまうことがあります。
だからこそ、控え目に生きるという姿勢を、常に意識していたいと思うのです。
本当の強さとは、外に見せるものではなく、内に宿るものなのです。
■ ニッソの言葉
「謙遜は力に基づき、高慢は無力に基づく」