メルマガ人生学校便り4185『可能性を次につなげる』

 

本日のテーマ

【可能性を次につなげる】

 

 

以前、仕事を通して得られるものとして「技能」「人脈」「報酬」などに触れました。
しかし、仕事が与えてくれる価値は、それだけではありません。仕事には、**次の可能性を生み出す“起点”**になる力があります。

 

一つの行動は、考え方次第で、次の行動へと連鎖します。
同じ仕事をしていても、「ただこなす人」と「次につなげる人」では、得られる結果が大きく変わるのです。

 

私は日頃から「仕事とは何か」を考えています。
もちろん生活のために働く面はあります。けれど私は、仕事をしながら常に「次につながるもの」を意識しています。たとえば――

  • やりがい
  • 生きがい
  • 世の中への貢献
  • 人との出会い
  • 次の仕事の可能性

一つの仕事を真剣に行うことは、それ自体が多くの可能性を内包していると思います。

 

そのことを象徴的に示しているのが、阪急グループ創設者・小林一三(いちぞう)氏の発想です。

 

スーツを着た男性の白黒写真

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小林氏は、郊外の空いている土地を活かすために住宅団地をつくり、そこへ人が住むようにするために鉄道路線を引きました。さらに有名人に土地を提供して住んでもらい、「○○さんも住んでいる団地。電車で座って通勤できます」と価値を具体的に伝えて、一般市民の暮らしのイメージを広げたのです。

 

こうして団地に人が増えると、次に必要になるのは買い物の場です。
そこで小林氏はターミナル・デパートをつくりました。
当時、デパートは繁華街の中心にあるのが常識でした。しかし小林氏は、都市と団地を結ぶ電車が走ることで、“中心”ではなく“駅”が新しい立地条件になると見抜いたのです。

 

この一連の流れは、「一つの施策が、次の施策を呼び込む」ことを教えてくれます。
つまり、可能性は偶然に広がるのではなく、創造的に組み立てることで増えていくのです。

 

だからこそ、創造性を養えば、可能性はどこまでも広がります。
そして、その創造性は特別な才能ではなく、日々の仕事への向き合い方から生まれます。

 

小林一三氏の言葉が、それを端的に示しています。

「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰もが君を下足番にしておかぬ」

 

与えられた役割を軽んじず、徹底して磨く。
その姿勢が評価を生み、信頼を生み、次の機会を引き寄せる。
仕事とは、まさに可能性を“次”へつなげるための土台なのだと思います。