本日のテーマ

【バランスのとれた幸せを】

 

 

幸せとは何でしょうか。
何を手に入れれば、人は幸せになれるのでしょうか。

 

以前、「失くしてはいけないもの」について触れました。
大切で必要なものを失うことで、人は不幸に陥ってしまう――そのようなお話をしました。

 

人はよく「ないものねだりをする」と言われます。
自分が持っていない、そして欲しいと望むものを手に入れれば幸せになれると、つい思ってしまうのです。
例えば、
「お金がなければ……お金さえあれば幸せになれる」
これは、誰もが一度は抱く思いでしょう。
しかし、本当に「ないもの」を手に入れることで、人は幸せになれるのでしょうか。

 

元カリフォルニア臨床心理大学院学長のジョン・オニール氏は、著書『成功して不幸になる人びと』を出版しています。
その前書きで、監訳者の神田昌典氏は次のように述べています。

「かつての私がそうであったように、自分の夢に向かって一歩を踏み出す人びとは、成功者に憧れ、雑誌や本に書かれている成功法則を実践するだろう。しかし、成功者には二つのタイプがいることを私は知るようになった。それは、幸福な成功者と不幸な成功者である。残念ながら、世の中でもてはやされている成功者の多くは不幸な成功者である。なぜなら、マスコミに登場する成功者の中には、借金に悩みながら成功者の仮面を被らざるを得ない人もいるからだ。高収入を誇る人びとは、その姿を保つためにブランド品を身につけなければならない。そうした不幸な成功者が語る成功法則をうのみにすれば、たとえ収入が増えたとしても、家庭や男女関係において幸せを見失う危険がある……」

 

 

わたしは、真の幸せとは「欲しいもの」を得ることではなく、「本当に必要なもの」を得ることだと思うのです。
そのために、まず優先すべきなのは、「幸せとは何か」を知ることではないでしょうか。
幸せの正体が分からなければ、どれほど多くのものを手に入れても、幸せを感じることはできないからです。

 

わたしはこう考えています。
「幸せ = 欲しいもの」ではない、と。

 

■エピクテトス(古代ギリシャの哲学者)の言葉…
「自分に欠けているものを嘆くのではなく、自分の手元にあるもので大いに楽しむ者こそ賢明である」