本日のテーマ
【生き方の選択
~捉え方で人生がつくられる~】
起こった出来事をどう捉えるかで、その後の展開がまるっきり変わります。
精神科医、心理学者のアルフレッド・アドラーはこんなことを言っています。
「これまでの人生は、これからの人生をどう生きるかには影響を与えない」
こんなことも言っています。
「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。同じ経験をしても意味づけ次第で世界はまったく違ったものに見え行動も違ってくる」
この言葉が、わたしの心に響きました。
それは、思い当たることがあったからです。
22才のときの交通事故で、左足に大ケガをして切断を宣告されたとき、“そのことをどう捉えたか”、という経験があったのです。
もしあのとき、マイナスな捉え方をしていたら、今のわたしの人生はまるっきり変わったものになっていたでしょう。
あのときの困難を、わたしはこう捉えました。
「もし左足を失い右足だけで生きていったとして、自分が健常者に負けないほど頑張ったとしたら、同じ境遇の障がいある人たちに勇気を与えられるかもしれない。ましてや健常者にも勇気を与えられるかもしれない…」
本日は、困難のときに素晴らしい捉え方をした人たちをご紹介しましょう。
◆ 発明王のエジソンは、自分の工場が火事で燃えてしまったとき、落ち着いた様子でこう言った。
「これは、もっと良い設備に変えるチャンスである」
◆ 体に三重苦の障がい(視覚・聴覚・言葉)がありながら、アメリカの名門大学を卒業し、障がい者の教育や福祉に尽くし「奇跡の人」と言われたヘレン・ケラーは自身の宿命をこう言った。
「私は自分の障害に感謝している。私が自分を見いだし、生涯の仕事、そして神を見つけることができたのも、この障害を通してだったからである」
◆ アメリカのある大学でフットボールをしていた青年は4年間レギュラーになれなかった。試合中に彼の父親が他界した訃報が入ってきた。そとのとき彼は試合に出してほしいとコーチに願い出た。彼はその試合で今までにはない活躍を遂げ、試合終了後、彼はこう言った。
「コーチ、僕の父のことはよくご存じでありませんでしたね。父は目が見えませんでした。だから今日はじめて、父は天国から僕のプレーを見ることができたんです」
◆ トリ―チャーコリンズ症候群で生まれた石田祐貴(いしだゆうき)さん。
(トリ―チャーコリンズ症候群とは、顔の頬骨、顎骨がうまく形成されず、聴覚障害や呼吸障害などを併発する場合もある。1万人~2万人に1人、また5万人に1人生まれるデータがある)
石田さんは、この症候群で生まれた意味をこう語った。
「世の中にあるものは、どんなものにも何か意味があるんだと思います。この症候群を持って生まれたということは、この症候群を持っている自分だからできること、自分だからやりやすいことがあるんじゃないかと。たとえば、僕がファーストフード店でアルバイトをしていたとき、お客さんでお店にメールをくれた人がいたんですね。その内容は、『私も障害を持っていますが、あなたが働いている姿を見て勇気づけられました』というものでした。そのとき僕は、ファーストフード店のレジ係ではなく、厨房で働いていたんです。でも、その人は、僕の存在に気づくことができた。つまり、僕はトリ―チャーコリンズ症候群という、誰もが見ても一瞬で分かる症候群を持っていたからこそ、あの人を勇気づけられることができたんです」
冒頭のアルフレッド・アドラーは、こんなことも言っています。
「大切なのは、何が与えられているかではなく、与えられているものをどう使うかだ」
<参考文献>
書籍『いかにして自分の夢を実現するか』ロバート・シュラ―著(三笠書房)
書籍『顔ニモマケズ』水野敬也著(文響社)