本日のテーマ
【小さな成功を積み重ねる成功者】
ある時、21歳の大学生の男性からこんなことを聞かれました。
「将来事業で独立したいのですが、社会に出たときにどんなことを心がけたらよいでしょうか?」
この質問に対し、まずこんなことが頭に浮かびました。
「決めた目標を達成する喜びを多く経験してほしい」
人生では夢や希望を持つことは大切です。
時として夢や希望は、目標になったり、支えになったりするとても重要な役割を果たします。
わたしの人生もこの“夢”に支えられてきました。
人生がどんなに苦しみの渦中にあっても、夢だけは捨てませんでした。
辛く厳しい時期は、こんな言葉を毎日自分に言い聞かせてきました。
「夢はいつかきっと叶う!」
今思うと、このときに“信じること”に支えられていました。
それから、もう一つ大切にしていた事がります。
それは“自分に合った目標”です。
「自分は大きなことができないし、人よりもノロマだから急がずに、自分に合った目標を掲げ、それをやり切る」
という事です。
当時のわたしは、成功者をこのように考えていました。
「決めた目標を達成することができる人」
そこで、決めた小さな目標を毎日達成する小さな成功者になろうと決めたのです。
今、わたしが日々大切にしている事は、「理想を掲げ、将来の自分がどう在りたいかを目指し、それをいつかは成し遂げられると信じ、毎日決めた小さな目標(自分に合った目標)を達成して行く!」
でした。
決めた目標を達成すると、自分が少しずつ力をつけられ成長していきます。
山登りでも、他の人の登る早さと比較することはありません。
自分のペースで登るのです。
自分のペースを知っている人は、しっかり進むことができます。
そして、登頂することを経験した時、自分のやり方が正しかったと自信が持てるでしょう。
実際にあったことですが、こんな小さな成功者がいました。
Fさんは、字が下手で悩んでいました。
わたしは、この問題を解決するための方法として、Fさんに一日どのくらいの時間をつくれるかを尋ねました。
すると、「20分くらい」という返事が返ってきました。
わたしは、忙しいのだから20分も必要ない、毎日10分だけ使いましょうと言い、『美しい小筆基礎練習』という本を渡しました。
そして、一日10分毎日練習をしてもらいました。
すると、“ひらがな”は、約10日で全体の書き方が変わってきました。
その後、好奇心も手伝い10分から20分練習するようになり、2ヶ月過ぎたころには、漢字を含めかなりの上達が見られました。
たった一日の10分の時間が、後に悩みを解決し、自信をつけさせたのです。
わたしは、この人こそが“小さな成功者”だと思うのです。
じつは、このことはわたしが経験したことを伝えただけだったのです。
わたしは、一日10分ペン習字の練習を積み重ねてきました。
講演会で板書するときに恥ずかしくない字を書くためにやったことでした。
その後、Fさんは字が上手くなり字を書くことに自信をつけたのは勿論のこと、それ以外に様々な目標を掲げ、それを達成する小さな成功をどんどん積み重ねる技術を身につけて行ったのです。
10トンの岩は重くて動かすことはできませんが、1000個に砕けば1個は10キロの重さになり、それを1000回運べば10トンの岩を動かしたことになります。
小さい事を積み重ねていけば、やがてかなりの高さにまでなります。
冒頭の質問をいただいた大学生には、
「このペン習字の例えを伝え、小さい目標を達成する経験をどんどん積んでほしい」
と話したのでした。