本日のテーマ
【自分に合った基準】
ある30代の主婦が悩んでいました。
「私の兄弟は三人です。子どもの頃か兄弟のいる環境で育ちました。だから子どもはたくさん欲しかったのですが、私の身体が弱く一人しか産むことができませんでした。一人っ子だと子どもが寂しい想いをするでしょう。また事情を知らない周囲の人から、『子どもは兄弟がいたほうが良い、頑張りなさい』と言葉をよくかけられます。善意の言葉なのでしょうが…。子どもがたくさんいる家庭がうらやましく落ち込んでいる日々が続いています……」
この悩みを聞き、わたし自身もまったく同じことで悩んだ時期があったことを思い出しました。
わたしの子どもも一人っ子ですが、ある事をキッカケにして、理想を基準にして悩むのでなく、現実を基準にして物事を見つめるようになりました。
妻もわたしも兄弟が多かったため、誰よりも兄弟の大切さを知っています。
だからこそこだわりがあり悩みました。
しかし、ある事がその解決方法を教えてくれることになります。
当時、わたしは雑誌の制作をしていて、『不妊』について特集を組んでいました。
取材先で、不妊で悩んでいる主婦にインタビューをしていました。
子どもが欲しいという想いがヒシヒシと伝わってきます。
インタビューを終え、雑談をしていると、こんなことを尋ねられました。
「お子さんはいらっしゃるのですか?」
「ハイ、一人きりですが…」
「恵まれていますね」
「エッ、ハイ……」
この瞬間、大切なことに気づかされました。
「今まで自分が恵まれている人を基準にしていた」
子どもをたくさんもっている人を。
だから不満や劣等感、自責の念にかられてしまったのです。
見方を変えれば、逆に自分より、大変な想いをしている人、苦労している人から見たら、わたしは恵まれていたのです。
理想を求め、不満をもつより、自分より大変な想いをしている人に基準を合わせることで、感謝ができることに気がついたのでした。
