本日のテーマ

【子どもは育つ環境に影響を受ける】

 

 

先日のことですが、わたしの乗り合わせた電車に二人の幼児を連れたお母さんが乗ってきました。
子どもたちは座席に座ると直ぐに窓の景色を見はじめました。
シートの上に膝を立てながら…
しかし、靴は脱いでいません。
当然シートには靴の底が触れてしまっていました。
ですが、お母さんはそれを見ても注意をしようとしませんでした……。

 

 

この時代、こういう光景は度々目にします。
わたしの小さい頃は靴を脱ぐことが当たり前でした。
時代の流れと共に、常識も変わってきてしまったのでしょうか。
人それぞれの常識が異なるようです。
 このぐらいならいいだろう…
 みんなもしているから…
 
子どもは悪いことや非常識なことをしたときに直ぐに叱ってあげなければ、それでいいものだと思ってしまいます。

 

昔は他人が叱ってくれたものです。
だから社会の大人たちが同じ認識をしていましたので、どこへ行ってもいけないことはいけないと大人たちが口を揃え叱ってくれたものでした。
しかし今は、大人の認識や常識が異なり、この大人は叱ったけど、あの大人は叱らないということがあります。
これでは子どもたちも迷ってしまい、何が正しいかというより楽なことや面倒でないものを選択してしまうでしょう。

そんなことが通用する環境で育てば、そこに馴染むようになり、それが常識となってしまうでしょう。

 

子どもが育つ環境はとても大事です。
子どもは周りの大人のすることを見ながら育っていきます。

 

わたしは、素晴らしい教育観を持ったアメリカインディアンの教えに感銘を受けました。

 

一、 非難ばかり受けて育った子どもは、非難ばかりします。
二、 敵意を満ちた中で育った子どもは、誰とでも戦います。
三、 冷やかしを受けて育った子どもは、はにかみやになります。
四、 妬(ねた)みを受けて育った子どもは、いつも悪いことをしているような気持になります。
五、 心が寛大な人の中で育った子どもは、がまん強くなります。
六、 励ましを受けて育った子どもは、自信を持ちます。
七、 ほめられる中で育った子どもは、いつも感謝することを知ります。
八、 公明正大な中で育った子どもは、正義心を持ちます。
九、 思いやりの中で育った子どもは、信仰心を持ちます。
十、 人に認めてもらえる中で育った子どもは、自分を大切にします。
十一、 仲間の愛の中で育った子どもは、世界に愛をみつけます。

 


一つひとつが育つ環境のことを述べています。
言葉で教える教育より、大人たちの実践を通した環境を整えることが真の教育になるのでしょう。


 


子どもが育つ環境をしっかり整えたいものです。
その環境が常識になり、子どもに影響を与えるからです。
難しいことですが、どうやら大人達が手本を見せること以外の方法はないようです……。