本日のテーマ 

【心を込め愛情を注いで

仕事をする人たち(1)】

 

 

「心を込め愛情を注いで仕事をしている人を見かけたことがありますか?」

 

わたしは、そんな人を見ると涙が出るほど感動してしまいます。

 

今回は二回に渡り、『心を込め愛情を注いで仕事をしている人』のお話をしましょう。

 

 

日常の生活では、お店やスーパーに行ったときなど、店の人の対応で感じることがあります。
心を込めて接客してもらうと、心が感じられ、気分も良くなります。

 

あいさつでも感じます。
心のこもったあいさつは心に響きます。

 

改めて考えてみると、心を込めてもらうだけでもこんなに違うものなのですね。

 

 

心を込め愛情を注いで仕事をしている人たちがいます。

徳田虎雄氏の著書『生きる力』PHP(2007年出版)では、心と愛情を込めて仕事をしている看護師さんが紹介されていました。

 

淀川キリスト教病院の院長の話でこんなエピソードがあるそうです。末期がんの患者さんにとても人気のある看護師さんがホスピスをしているというのです。ある患者さんが亡くなる数日前に院長を呼んで、「なぜあの看護師は人気があるか教えましょうか」と話しました。「他の看護師さんは丁寧に挨拶して、部屋に入り普通にケアをされますが、彼女は心と体全体で部屋に入ってくるので、病室全体が明るくなり、とても温かい気持ちになります。それは、死んでいく私たちでないとわからないでしょう」と。
健康な我々にはわからない“第六感”のようなものがあるのでしょう。
我々も感覚を研ぎ澄ませばある程度わかるようになると思います。
気持ちが通じ合うのが、人間同士の関係で一番大切です。
また、90歳を超え、いまだに現役の医師であり、多彩な活躍をしている聖路加国際病院の日野原重明先生は、自らの闘病経験からその著作の中で「患者は、医師や看護師のノックの仕方だけでその人の気持ちがわかるものだから、愛情を込めてノックしなさい」と述べています。

 

 

 

心と愛情の力が分かるお話です。

心と愛情を込めた仕事は、それを心で受けとめ愛を感じてくれている人がいます。

愛は偉大なる力があるからこそ、相手の心にまで影響を与えることができるのでしょう。

 

 

――つづく