本日のテーマ 

【優しいとはどんなことをすることか?】

 

 

私たちは日頃、人に対して人柄を表すのに、

「優しい」

という言い方をします。

 

単純なことなのですが、

 優しさとは何か?

 優しさの基準は何か?

と、考えてみるとハッキリしなかったりします。

 

優しいとはどんなことをすることなのでしょう?……。

 

 

一般的にはこのようなことが挙がるでしょう。

 思いやりを持てる人…(相手のことを考えられる)

 手を指し伸ばすことができる人…(援助、応援)

 勇気を持ち人を守れる人…(助ける、救う、保護する)

 

わたしは優しい人間になりたいと思っています。

優しいと思う人は何人もいますが、その中でも真っ先に頭に浮かぶのがマザー・テレサです。

マザー・テレサの優しさは、前出したことを全て行っていますが、一番印象に残っている優しさは、“相手を理解する”ということでした。

 

以前に“相手を理解することの大切さ”を、ある人から教わりました。

それは34年前に取材で訪れた、知的障がい者の施設で、当時所長されていたS氏からでした。

初めて訪れたこの施設には、知的障がいのある利用者たちが300人ほど生活をしていました。

わたしはその規模の大きさに圧倒され、障がい者とどのように接してよいかわからずに動揺していました。

 

 何をしてあげたらいいのか…

 してはいけない事は何か…

 暴れられたらどうしよう…

 危険はないか…

(今思えば失礼なことをばかり考えていました……)

 

そんな不安を持ちながらS所長に尋ねました。

 

 利用者とどのように接したらいいですか?

 

「普通に接して下さい」

 

 えっ!普通ですか?

 

「そうです」

 

 では、間違ったことをしていたら叱ってもいいのですか?

 

「はい」

 

 そうですか……。

 

思いもよらない返答にまた戸惑うばかりでした。

そして、S所長はこのように話してくれました。

 

「彼らが一番望んでいることは、何々をして欲しいという前に、理解してくれることを望んでいるのだと思います」

 

 えっ理解ですか?

 

この後に理解することの重みや、深さ、大切さが徐々にわかっていったのです。

 

 

 

相手を理解するということは、

「相手の立場に立ち自分を置き換えて深く考えることをしなければできないこと」

です。

 

相手は、

 なぜこういう態度をするのか?

 何を言いたいのか?

 何をしたいのか?

 

そんな思いがどんどん浮かんできました。

いつの間にか相手の気持ちを理解しようとしていた自分がいました。

 

この時の経験から、

「優しさ」「理解する」

は、同義語に近いのではないかと思えるようになったのです。