本日のテーマ
【人生に影響を与える真髄の質問】
ある30代の男性からこんな質問をいただきました。
「自分を知ることは難しいですが、自分を知るために何をすればいいですか?」
とても良い質問だと思います。
そう思うのは、自分を知ることは、生き方の根本になるからです。
大半の人が、
自分を知っているようで、じつは知らないのが現実です。
例えば、こんな会話を聴くことがあります。
Aさん「自分を変えるためにどうすればいいのかな?」
Bさん「『過去と他人は変えられないが未来と自分は変えられる』と言うじゃないか自分を変えればいいんだよ」
Aさん「そんなこと知っているよ!」
Aさんは、知っていてどうして変われないのでしょうか?
これが知っていないことになります。
ようするに、自分をどう変えていいのかがわからないのです。
冒頭の質問に戻りましょう。
わたしが自分を知るために実践してきたことは2つあります。
1、 チャレンジをする
チャレンジをすることにより、現実の自分が見えてきます。
できると思っていたのに、できない自分がいた…
できないと思っていたが、できる自分がいた…
やってみて初めて自分を確かめられるのです。
2、 自分に質問を投げかけてみる
AさんとBさんのやり取りで出てきた自分を知るために質問することです。
「自分は何をしたいのか?」
「なぜそれをしたいのか?」
この問いの答えが出るまで徹底的に追究してみることです。
自ら考えて答えを出さなければ自分を知ることはできません。
わたしは、この方法を繰り返しながら、自分を少しずつ知るようになってきました。
特に「自分への質問」は的を射ると、“人生がいきなり開けるような答えに辿り着く”ことがあります。
ビジネス界に最も影響力を持つ思想家として知られる経営学者のピーター・ドラッカーは13歳のとき、宗教の先生が生徒一人ひとりに、
「何によって人に憶えられたいかね」
と聞いた、この問いに大きな影響を受けたそうです。
その先生は、こう続けます。
「いま答えられるとは思わない。でも、50歳になって答えられないと問題だよ。人生を無駄に過ごしたことになるからね」。
わたしは、このドラッカーの体験を知り、この問いにとても関心を持ちました。
「何によって人に憶えられたいか?」
この問いこそ、わたしにとって「自分を表す答えに辿り着く問い」になりました。
この問いを考え続けて、今は自分の答えを持っています。
今の活動をしているのも、答えを出したからといえます。