本日のテーマ
【グチはためたらいけない
~自分の健康と人間関のために~】
人のグチを聞いてあげると、
「あーあスッキリした」
と言って、落ち着いてくれることがあります。
こんなときは、聞いてあげてよかったと思うのです……。
グチは誰でも言いたくなるときがあるものです。
そのグチですが、書籍『プロのカウンセラーの聞く技術』東山紘久著(創元社)では、このように述べています。
「グチはためたらいけない!自分の体や人間関係を壊すことがある」
グチや怒りなどのドロドロした感情は、小出しにしていると大した害にはなりませんが、はき出さずに内にため込むと自分の体や人間関係に悪影響を及ぼします。
プロのカウンセラーは、グチでも怒りでも、話し手の中にたまった感情をはき出してもらい、それを自分自身の中にため込まずに上手に外に流し出します。ちょうど、雷の衝撃を受け止める避雷針のような働きをしています。
それではカウンセラーは、いったいどのようにして相談者から受けた強い感情を外に流し出すかというと、聞いた話をすぐに忘れるのです。自分自身の気持ちとグチの内容とを関係させず、そのまま流し去ります。自分の気持ちと相手のグチとを関連づけてしまうと、必ずといっていいほど、グチを言っている相手に批判的になります。ですから、グチを言っているほうも、聞き流してもらう方が実は楽なのです。(略)
グチはたまれば大きなストレスになりますが、逆に、聞き方によっては、いちばん楽に相手のストレスを取る効果があります。ですから、グチを聞いてくれる人がそばにいると、誰でも大きなストレスを防ぐことができます。
なるほど、避雷針の例えはよくわかりますね。
避雷針のように受けて、地面に逃がすのですね!
わたしは、この本からグチを聞く意義を感じました。
それだけの効果があります。
グチの聞き方のポイントも紹介されていました。
① みずから避雷針となり積極的な聞き役になること
② 相手のグチを自分の中に入れず、聞き流すこと
③ 自分自身の気持ちとそのグチを関係させないこと
④ グチの対象になっている人をかばわないこと
⑤ 親身になって聞いてあげること
参考にして身近な人のグチを聞いてあげたいと思います。