本日のテーマ
【自然な笑顔を目指して】
よく言われることに…
笑顔であいさつしましょう。
笑顔をつくりましょう。
わたしは以前より、この、「笑顔をつくる」という言い方に違和感がありました。
何だか「その場のつくろい」と感じがしたからです……。
わたしは日頃より、あいさつは、形式や仕草ではなく、心を込めてすることにより相手の心に届くと思っています。
その理由は、以前にあいさつについて調べたことがありますが、そこで、
「礼儀やあいさつは自分を良く見せるためでなく相手への思いやり」
と知り、この意味が腑に落ちたからです。
あいさつに心を込めるとは、
知っている人に対して、あいさつをしないことは、“相手の存在を無視している”ことになります。
心を込めてあいさつをすると、“相手の存在を認め、大切に想っている”ことが表現されます。
これほどの違いがあらわれます。
あいさつの力を知ってからは、あいさつは丁寧に心を込めることができるように訓練をしてきました。
あいさつは、TPO(時間・場所・場合)がありますので、その場に応じて行いますが、相手を想いながらあいさつすることを心がけています。
話を笑顔に戻しましょう。
笑顔も、体裁(ていさい)でつくることは、心が込められていないことになります。
そんな思いから「笑顔をつくる」というやり方に違和感があったのです。
そこで、笑顔もあいさつと同じように心を込めてできないかと思い、こんな素朴な疑問を自分に投げかけてみました。
「そもそもなぜ笑顔が必要なのか?」
相手に対する印象…
コミュニケーションのため…
雰囲気づくり…
などが思いつきました。
ココで気づいたことは、これらの共通点は相手の気持ちを大切にすることでした。
確かに人間関係を円滑にするためには必要なことです。
特に第一印象で、ブスッとしていて印象を悪くしたら、後々まで人同士の間柄を遠ざけてしまうことになるでしょう。
「どうしたら自然に笑顔ができるか?」
を考えてみました。
まずは、
「笑顔のメリットは何か?」
ココから考えました。
すると、笑顔には凄い力があることが分かりました。
笑顔は、人の心に良い影響を与えます!
例えば、赤ちゃんが笑顔でいたら、こちらまで笑顔になり心が和みます。
しかし、赤ちゃんが笑顔にならなかったらどうなるでしょう。
いつまでもいつまでも暗い表情でいるのです。
……想像してみて下さい。
きっと赤ちゃんを見守る人たちから笑顔が消え、不安と心配が襲ってくることでしょう。
これほどの力が笑顔にはあるのです。
笑顔は、人を明るくさせ、笑顔をつくることができます。
また、ストレスを解消する効果もあるといわれています。
そんな笑顔の力を知ったわたしは、笑顔であいさつできる訓練をすることにしました。
よくあいさつの指導で、
「あいさつのするときに笑顔をつくりましょう」「笑顔であいさつしましょう」
と言われますが、わたしの場合、「あいさつ=笑顔」という具合に、一体に考えるようにしました。
そして、
「どうしたら自然に笑顔がでるか?」
をテーマにしていろいろと試すことにしました。
まずは、「自分がどんなときに笑顔になるか?」を考えてみました。
孫の可愛い姿…
動物の赤ちゃんの愛らしさ…
が浮かびました。
その瞬間、すでに笑顔になっているほど効果てき面にあらわれていました。
そこで、「よし!このイメージで訓練をしよう」ということになりました。
それからは、あいさつする度に“孫の笑顔を思い浮かべながら”あいさつをしました。
すると、自然と笑顔になれたのです。
そんなあいさつをしていると、何人もの人たちから、「笑顔が素敵ですね」と言われるようになり、自分でも驚いた次第です。
その後、訓練を繰り返しているうちに、孫のことを思わなくても自然に笑顔が出るようになりました。
不思議ですね、“笑顔のあいさつの力”は、
相手との距離が近くなり、会話がしやすくなり、早く親しくなれるのです。
たかが、“笑顔のあいさつ”かもしれませんが、このことを徹底してすると、人との関りが増えるようになりました。
わたしは、大きなことはできませんが、こんなことに全力で臨み、人生を生きる技術を一つひとつ身につけて行きたいと思っています。