本日のテーマ
【正しい判断をするために必要なこと】
わたしは今までに探しものをしてきました。
それは、“説得力のある言葉や教え”です。
なるほど…
確かに…
その通り…
と思えることです。
幾つか挙げてみましょう。
わたしが説得力を感じた言葉と教えです。
■釈迦の言葉…
「真理は争わない」
歴史上、宗教が真理を説いてきているにもかかわらず、宗教同士が争い殺し合いをしてきました。
ココに強く矛盾を感じます。
本当に真理を知っている者がなぜ争いをするのか?
だから釈迦の言葉に説得力を感じるのです。
■松下幸之助氏の言葉…
「人と比較をして劣っているといっても、決して恥ずることではない。けれども、去年の自分と今年の自分とを比較して、もしも今年が劣っているとしたら、それこそ恥ずべきことである」
他の人と自分は違います。自分自身を本当の意味で成長させるには過去の自分と比較をして、成長できたかがとても大切です。
だから説得力を感じるのです。
本日は、“なるほど”と思えた説得力あるお話をご紹介しましょう。
情報が氾濫する中で確かな情報を掴むために大切なことがあります。
一部の情報や、偏った情報、デマに左右されないために必要なことです。
わたしは、自分が正しい判断をするために、知りたいことの情報をいくつも集め冷静に判断する心がけをしてきました。
以前のコロナ禍においてはワクチン接種はしませんでした。
多くの情報を自ら求め、その上で判断をしたからです。
一部の情報で判断しないために参考になるお話があります。
あるアメリカ人から聴いたお話です。
結婚生活60年を迎えたある夫婦は、めったに言い争いをすることありませんでした。
分かち合い、お互いに隠し事はありませんでした。
いや、一つだけありました。
妻は食器棚の上に一つの箱を持っていました。
結婚したときには、決して中を見てはダメと夫に言ってありました。
数十年が経過し、いよいよ夫がその箱の中に何が入っているかを尋ねるときが来ました。
妻は同意し、夫が箱を開けると、中には刺繍(ししゅう)のコースターが2枚と現金2万5千ドルが入っていました。
夫は妻にこれはどういうことかを尋ねました。
妻は結婚したときに母からこう言われたの「もし私があなたを怒りたくなったり、私の望まないことを言ったり、やったりしたら何も不平を言わず、ただコースターを作り、話し合いなさいって」。
夫は感動して涙を流しました。60年という結婚生活の間に妻の機嫌を損ねることはほとんどなく妻が2枚しかコースターを作らなくてよかったことに驚きました。夫は心から自分に満足して妻の手を取って言いました。「コースターの方は分かったけど2万5千ドルの方は何なんだい?」
妻は優しく微笑むと、こう言いました。「あれは何年間も私がコースターを編んで売って貯めたお金よ」
――このお話は、生活で争いにどう対応するかということの教えという例でもありますが、それだけでなく限られた情報に基づいて結論にもっていこうとする愚かさを表した話でもあります。
いかがでしょうか。
私たちはとかく目の前に現れた限られた情報だけで結論に結びつけてしまっていることはないでしょうか。
正しい判断をするためには、正しい情報を知らなければなりません。
正しい情報とは、自ら探し、集めないと、なかなか現れてはくれないもののようです。
こんな時代だから正しい判断をしたいものです。
そのために、まず大切なことは、
「この情報、本当に正しいのか? と疑い他の情報も集めてみる」
という行動だと、わたしは思っています。