本日のテーマ

【起きてしまった出来事は

捉え方で180°変わる!】

 

 

人にはそれぞれの苦しみや悩みがあるものです。

10人いれば10人の苦しみや悩みがあります。

 

誰でもそうですが、人生には、
 苦労…
 辛さ…
 悲しみ…
 迷い…
 心配事…
がつきものです。

 

くよくよしても、しなくても起きた出来事は変わるわけではありませんが、どうしても目の前の出来事に心が囚われてしまいます。

 

苦しみや悩みを抱えている人から相談を受けてきましたが、

「起きた出来事に対してどう対処すればいいのか?」

がキーポイントになるでしょう。

本日は、苦しみ渦中にいる、悩んでいる人の参考になればと思い、わたしの対処方法をお話しさせていただきます。

 

 

わたしはどんなことが起きても“でんと構えて”いられるような強い精神を持ちたいと思っていました。

強い精神を追い求めいくうちに、あることに気づくのでした。

 

「すでに起こってしまった出来事は、驚いても、困っても、悲しんでもどうすることもできない!」


ならば、“でんと構えよう”と心に決めました。

“でんと構える”ためには、起こった出来事を“どう捉えるか”が大事です。

 

そこで、このように捉えることにしました。
不運な出来事や嫌な出来事も、自分が成長するようにプラスに捉えよう。

 

仕事に失敗した…

「次に本当の成功をするために失敗をさせてもらった」

 

事故で大ケガをした…
「体を大切にするためにこのケガをさせてもらった」

 

誤って人に迷惑をかけてしまった…
「今後、人に迷惑をかけない人間になるために経験させてもらった」

 

常にこのように捉えてきました。
すると、苦しみや辛さのマイナス要素が、学びとなり180°変化してプラスの要素になりました。

 

わたしが捉え方の達人だと思っている人がいます。

それは、経営の神様といわれた松下幸之助氏です。

 

幸之助氏は16才の時に、大阪築港の桟橋から船に乗って仕事場に通っていました。



(右が松下幸之助氏 明治43年頃)


夏の頃のこと、ある日帰りに船べりに腰かけていたら、一人の船員が幸之助の前を通ろうとして足を滑らせてしまいました。
その拍子に幸之助に抱きついてきたのです。
二人はそのまま、まっさかさまに海に落ちてしまいました。
びっくりした幸之助は、懸命にもがきながいてようやく水面に顔を出しましたが、船はすでに遠くに行ってしまっています。
このまま死んでしまうのか“不安が頭をよぎりますが、ともかく夢中でバタバタやっているうちに、事故に気づいた船が戻ってきてようやく引き上げてくれたのでした。
その後、幸之助はそのときのことをこのように捉えたのでした。

「今が夏でよかった。冬だったら助からなかったろう」

 

また、こんなこともありました。
松下電器器具製作所を始めたばかりの大正八年ごろ、自転車に部品を積んで運んでいるときに、自動車と衝突して、五メートルも飛ばされ電車道に放り出されてしまいました。
気づいたときには電車が来ていて、あわや衝突するところでした。
電車が急ブレーキをかけ寸前で止まったのです。
このときのことをこう捉えていました。
「自分は運が強い。滅多なことでは死なないぞ、と確信を持った。そしてこれほどの運があれば、ある程度のことはできるぞ」

 

 

起こった出来事をどう捉えるかでその後ががらりと変わります。
マイナスのエネルギーにしてしまうのか、

それとも、
プラスのエネルギーにするか、
その分かれ目は、後に大きく影響を及ぼすことになるでしょう。

 

人生は変えるのは不運な出来事ではありません。
不運に思える出来事をどう捉えるかです。
捉え方で、苦しみにもなれば、
捉え方で、自信や勇気にもなります。
そうして、捉え方で人生も変わるのです。