本日のテーマ

人間の魅力学(1)

~名優高倉健さんから学ぶ~

 

 

人は誰でもいつかは死を迎えることになります。

ココ数年で他界され、とても惜しまれた有名人たちがいましたが、わたしにとってその一人が昭和の銀幕スターの高倉健さんでした。

昭和の時代を彩った人々が次々に亡くなって行き、とても残念で寂しいですが、これも時代の流れであり仕方ありません……。

 

特に高倉健さんの大ファンだったのでそう感じるのでしょう。

なぜ、わたしが高倉健さんのファンだったかというと、演技力やスター性だけではありません。

人間として魅力を感じ、尊敬していたからです。

健さんの生き方から多くの事を学ばせていただきました。

 

今回は個人的な思いも少し含まれますが、高倉健さんから学んだ“人間の魅力“を3回に渡り取り上げさせていただきます。

 

多くのファンとゆかりのあった人たちは口をそろえて健さんの訃報を悲しみました。

 男の中の男だった…

 男の見本だった…

 最後まで格好良かった…

 

健さんファンは老若男女と幅広いファンがいました。

その魅力はどこにあるのでしょう?

 

わたしは健さんとは直接お会いしたことはありませんが、健さんと一緒に仕事をした人たちからもお話を聞きました。

わたしの知人はカメラマンの助手をしていて映画の撮影で健さんと仕事をしていました。

すると、やはりマスコミが健さんを評価していることと同じことを言うのです。

 あんな俳優はいない…

 みんなに心配りをする人…

 偉そうにしない謙虚な人…

一度一緒に仕事をしたら健さんのファンになるというのです。

その話を聞いた時から、健さんの人間学を学びたくなったのです。

 

健さんが遺した言葉からいくつもの学びをいただきましたが、この言葉がとても印象に残っています。

「演技は生き方なんだ」(テクニックではない演技のこと)

 

わたしはこの言葉を自分に当てはめてみました。

「仕事は生き方なんだ」

 

とても生き方が身近に感じます。

わたしが健さんから学んだことはいくつもありますが、それをまとめると4つのことになります。

1、配慮

2、謙虚

3、信念を貫く

4、プロ根性

どれ一つ取っても魅力を感じます。

 

1、配慮

周囲への気遣い

健さんは撮影をしているスタッフによく声かけていました。それだけではありません見物をしている周りの人にも声をかけるのです。

これが健さんの配慮です。

 

周囲への思いやり

健さんは撮影中に座りません。

その理由を『女性自身』79年12月27号の吉永小百合さんとの対談でこう述べています。

「スタッフや共演の方たちが寒い思いをしているのに、自分だけ、のんびりと火にあたっているわけにはいかない」

『単騎、千里を走る』の現場で健さんに接したチャン・イーモン監督は決して座らない映画俳優に驚いたといいます。

「スタッフのみんなは感動しました。そんなことを言う俳優は中国にはいない。座るのが当たり前なんです。だから私はスタッフに命令しました。だったら我々も高倉さんを見習おうじゃないかと。結局、私たちもそれが習慣となり、私たちにとっても、とても心に残る体験となりました。(『高倉健インタヴューズ』プレジデント社より)

 

人を待たせない

映画で使うブーツの注文を健さんから受けた靴職人の広川さんは、ある映画のためにブーツの注文を受けたが、その際、「さっと履けるように、ファスナーをつけてほしい」との要望があった。後になって、靴を履いている間にスタッフを待たせないためだということを人づてに聞いたと言います。(読売新聞より 一部表現を変えています)

 

 

健さんと一度会う人たちがファンになる理由がわかります。

いつでも人のことを考えることができる人なのです。

そもそも配慮とは相手のことを考えていないとできません。

相手のことを考えるということは相手を大切にしようと思うからできることです

「人間の魅力」とは、人を大切にできる人が持ち備えるもののようです。

 

 

――つづく