本日のテーマ

【希望は心の道しるべ(3)

~希望というハシゴ~】

 

 

希望は自らが描くもので、その人が自由に描けるものです。
しかし、そこには自分への自信が大きく関わってきます。

 

それというのも、“希望”は自分に自信がなければ描くことができない性質を持っているからです。

希望とは、自信から生れるものではないでしょうか……。

 

わたしの希望は、
「未来の自分」
です。

 

きっと未来には、

「自分の人生の使命を全うできている自分がいる」

と信じています。
そのために使命を全うしなければなりませんが、その前にやらなければならないことがたくさんあり、一歩一歩進んでいるところです。

 

わたしの発想は、
「何が自分にできるか?」
と考える前に、こんなことを考えます。
「できる、できないではなく、何をやりたいのか」
というように理想を掲げ、その理想に向かいできることを増やして行きます。

 

言わば“理想”は、“目標”ということになります。
ココで大切なのは、現在の自分の能力や器量ではなく、“未来の自分がどうなっていたいか”という観点で考えることです。
そこから未来に向かう自分が生まれます。

 

登山も同じです。

あの山に、
 登れるか、登れないかでなく、
 登りたいか、登りたくないか

が先になります。
“登りたい自分”に合わせ、登れるようにする考えを持つのです。

 

こうやって自分を後押しして、目標を作ってきました。

世の中には誰もできないと思っていることがあります。
また、自分でもできないと思い込んでしまっていることもあります。

ですが、
 本当にそうなのでしょうか?
 可能性はないのでしょうか?

わたしは未来のことは、今の段階で決められないと思うのです。

 

歴史を見れば発見や発明は、

 誰もができない…

 思いつかなかった…

そんなことを考えついたり、成し遂げたりした人たちがいました。

だから、わたしは誰もができないと思っていることにも希望を持つようにしてきました。

この考え方はコロンブスを参考にしています。

 

 

クリントファ・コロンブス(1441~1506)が困難な航海の末にアメリカ新大陸を発見して、戻ってくると、国民は大歓迎でした。ある歓迎の宴会の席で、凱旋将軍のように称賛をあびているコロンブスの姿をみて、ある者が意地悪く、「新大陸の発見といっても、こんなに大騒ぎをするほどの出来事かな。船をただ西に走らせていって、偶然ぶつかっただけじゃないか。さして困難な事業というわけでもあるまい」と冷笑した。するとコロンブス、「おっしゃるとおり。わたしも新大陸の発見を自慢できると思っていないし、ことさら自慢していない。ただ、船を西へ西へと走らせていけばきっと大陸にぶつかるはずだと、誰よりも先に思いついたのを手柄にしているだけですよ」と応じてから、テーブルの上にある卵を手にして、これを立てられる者がいたら、立ててくれるように提案する。しかし誰ひとりとしてできなかった。コロンブスは、「あまりむずかしいことではありません」といい、卵の尻のところを軽くテーブルにぶつけて、へこませてから立てて見せた。それを見ていた人々は、「なんだ。それなら誰にもできる。なんでもないじゃないか」といいあって笑った。コロンブスは、「そうです。卵を立てるなどなんでもないのですよ。でも、あなた方は誰ひとりとしてこうした方法に気づかず、卵をたてられなかったではありませんか。わたしだけが気づいたのです。新大陸の発見だって同じです。なんでもないことでも最初に思いつくことが大事なのです。そうではありませんか。人がやったあと、なんだ簡単だと批判するのは子どもだってできますよ。」

(『座右の銘』本の泉社より)

 


発見や発明といった誰もやっていないことを成し遂げた人たちは、希望をしっかり持ち、それを追い続けるために常に問題意識を持っていたのです。

希望を持つことの大切さをつくづく感じます。


希望は今の自分の能力や器量で描くものでなく、やりたいという自分の願望を掲げることから生れるもの。

希望を持つには、未来の自分がこうなりたいという熱い想い、そこには理屈などいりません。

“素直な自分の願い”だけあればいいのです。

 

わたしは希望という大きな味方と出会えたから、苦難に耐え、前向きに生きてこられました。

だから、この経験を一人でも多くの人に伝えたいです。

 

誰でもできることです。
希望という大空にハシゴをかけるのです。

後は一歩ずつ登るだけです。


 

充実した人生を歩むために大切なことは、まず、

「自分の心に希望というハシゴを自分でかける」

その行動から未来の自分作りがはじまります。

 

希望とは、“未来の自分”へと進むための“心の道しるべ”だからです。

 

 

―― 完