毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ

【正義よりも誠実が必要な時代】

 

 

日本は平和で豊かな国です。
世界の状勢を見ていると、そんなことをつくづく感じます。

 

歴史上で絶えない戦争や紛争……
人類は同じことをくり返してきています。

 

その争いの原因になっているキーワードが、
「欲望」であったり、「正義」であったりするのです。


特に正義では、
自分たちが正義だ、これは「聖戦」だと言いながら戦争をしてきました。

 

正義とは一体何なのでしょう?

人にはそれぞれの正義感があり、10人いれば10の正義があると言われます。

 

正義とは、
人の道にかなっていて正しいこと。正しい意義。(大辞泉)

 

ココには、人それぞれの価値観があり、その人が正義と思った正義が存在します。
偏った見方しかできない人であれば、その人の正義は偏った正義になり、自分の立場しか考えない正義だとしたら相手と争うことにもなりかねないということです。

 

わたしは正義を見直すために、武士道を参考にしてみました。
そこで武士道精神でもっとも重要視されている「誠」に辿り着きました。

 

誠とは、
うそ偽りのない心。まごころ。(大辞泉)

 

武士道では、この誠を大変重んじ、生命線とされていました。


(武士の鑑と言われた山岡鉄舟先生)

 

農民や商人より社会的身分の高い武士は、それだけ言動に重みが必要でした。
それを保証するのが「誠」だったのです。

 

「言」が「成」と書き「誠」となります。
武士にとっての言葉とは、それほど重みが必要だったのでしょう。
「武士に二言はない」とは、

一度言った言葉の重みに責任を持つことでした。
だから商人のやりとりには証文が必要でしたが、武士の約束は証文がなく決められていました。
むしろ証文は武士の体面を汚すことになったのです。

 

わたしはこのことを知り、証文がない固い約束を果たす精神に感動しました。
これが本当の信用というものなのでしょう。

 

誠とは誠意という意味もありますが、
誠のつく言葉に共通する意味に、
「真心(まごころ)」があります。
わたしの好きな「誠実」もそうです。

 

誠実とは、
私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。(大辞泉)

 

今までの歴史上の争いの原因に、この誠実が欠けていたのではないかと思えるのです。

いや、歴史上の争いだけでなく、私たちの身近な争いも同じではないでしょうか。

 

今の時代のこの社会に、もしかしたら「誠実」が希薄になっているのかもしれません。
そして、誠実はビジネスの成功にも欠かすことができないのです。

書籍、『リアル・サクセス』にそのことが書かれています。

 

成功者を題材として、ニューヨークで1897年に創刊され、約一世紀の間刊行された雑誌『サクセスマガジン』を一冊に集約したのが、『リアル・サクセス』(イーハトーヴフロンティア)です。
その中に“誠実の大切さ”が記されています。

 

成功者はいう。
「目標を達成するためには、絶対に協力者が必要なんだ。それも多くの人の協力がね。そのためには、誠実であることが絶対の条件なんだよ」


「成功するには、黄金律を実践できるかどうかにすべてがかかっている。自分がしてほしいことを、相手にすることだ。これは秘訣以上のもので“成功の掟”だ」


「誠実であること、これに尽きる。正義感ではない。正義は人によって違う。正義感を行使することで、正直や誠実さを訴える人がいる。しかし、なにが正義なのか? それは価値や立場の問題であって自由である。この正義の論争は、戦争の原因にさえなる。しかし誠実さは、どんな主義、思想の中でも公平なんだよ」


「誠実さは、最終的な成功の決め手となる。誠実さを伴わずに成果をあげても、それは一時的なことだ。誠実さを装い、相手をうまく騙せたとしても、結局いつかは化けの皮がはがれる」

 

 

今、あなたが誰かと争っていることがあるとしたら、
もしかしたら正義が原因しているかもしれません。
自分の正義を主張する前に、相手の立場をどれだけ考えていたか……