毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ
【体験の力】
言葉で言ってもなかなか伝わらないことや理解させられないことがあります。
ことわざに、「百聞は一見にしかず」があります。
(繰り返し他人の話を聞くよりも、実際に自分の目でたしかめてみたほうがよくわかるという意味)
このことは実際に自分で確かめるという意味ですが、これと同じように、自分で体験してみることでよくわかることもあります。
本日は、「体験の力」というお話です……。
ある本に書かれていたことです。
ある男子中学生が偏食で、好き嫌いが激しく野菜をあまり食べませんでした。
親がいくら口で言ってもいうことを聞きません。
このままで健康を害してしまうと考えた末、農業の体験をさせました。
自分で畑を耕し、種を植え、野菜を育て、収穫する。
すると、自分で作った野菜を食べるようになったのです。
わたしにもこれと同じような体験があります。
現在27歳になる娘が4歳のとき、岐阜県の山にある畑を借りて野菜を栽培していました。
そのとき娘に、二十日大根(はつかだいこん)を作らせる体験をさせました。
二十日大根は名のごとく、20日ほどで収穫ができます。
一緒に、畑を耕し、水をやり、間引きし、育てました。
そして、待ちに待った収穫です。

収穫した二十日大根を水で洗い、いよいよいただくときがきました。
なんだかとても愛着を感じます……。
すると娘が、じっくり二十日大根をながめながら言いました。
「パパ、わたしが作った二十日大根だから、残さずちゃんと食べてね」
娘も自分が作った二十日大根に愛着があったのでしょう。
二人で感謝していただきました。
その後、家に帰り普段の生活の戻った食卓でも、
「誰かが心を込めて作った野菜だね。残さないで食べようね」
娘は元気よく「うん!」と答え、野菜を残さずに食べました。
言葉で理解させられないことも、体験が教えてくれることもあります。
昔、食べ物がなく食べるのに苦労した生活を体験している人は、食べ物の大切さを理解できますが、食べ物が有り余っている時代に育ち、体験もない子ども達には言葉だけの教えは限界があるかもしれません。
理解とは、自分で納得すること、気づくこと。
理解させるには言葉だけでは限界があります。
子ども達にいろいろなことを体験させ自分で掴んでもらいたいものです。