毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ

【意外に使われている仏教用語2】

 

 

私たちの日常で使っている言葉に意外と仏教用語が使われているのをご存知ですか。
言葉やことわざの中に仏教のルーツが潜んでいるのです。

 

 

本日は、「意外に使われている仏教用語」というお話です……。

 

 

<挨拶>
毎日人と交わす挨拶ですが、じつは禅宗の用語からきた言葉です。
「挨」も「拶」も迫る、押し合うという意味になります。禅宗でいう挨拶は、僧同士が意見を交換したり、問いかけ合ったりして、相手がどの程度まで悟りの境地に近づいたかを探ることです。また弟子の力量を測ることも挨拶と言います。相手の様子を見ることだけが俗世間で広まったようです。

 

<差別>
差別とは、人やものに差をつけ、別け隔てをすることです。仏教では「しゃべつ」と読みます。「この世に存在するものには同じものは一つもない」という意味で使われます。これは、一つひとつものにはそれぞれの独自の姿があるという考え方です。仏の教えでは個々のものを区別はするが上下や優越の差をつけることはしません。差別といいながら無差別を意味します。すべてのものは「空」、すなわち平等なのです。

 

<皮肉>
禅宗の言葉で「皮肉骨髄(ひにくこつずい)」が語源とされ、人格や思想など、その人のすべてを表します。これを「骨髄(根本)」と「皮肉(表面)」に分け、皮肉を表面だけのこと、理解が浅いことをいうようになりました。さらに意味が発展して、遠回しにいう悪口、あてこすりという、現在の使い方が定着しました。

 

 

日頃使っている言葉ですが語源の意味を分かっていないことも結構あるではないでしょうか……。

 

参考文献:『仏教早わかり百科』主婦と生活社

 

 

本日は、「仏教用語を知る」というお話です。