毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ
【戦わずにして勝つ】
争いというのは、避けることはなかなか難しいと思うことがあります。
争いをしないようにしていても、相手から争いの種をまかれることもあるからです。
本日は、「戦わずにして勝つ」というお話です……。
争いをなくすことができないことを歴史が証明しています。
しかし、その争いで、人類は大きな平和をつくりあげてきたことも事実です。
日本の歴史でも、明治時代まで、日本人同士が戦争をしていました。
そしてその後、国同士の戦争が勃発して行き、世界的に戦争を起こさず、平和を求めようとする動きが起こってきました。
これからの時代は、過去を教訓にして、いかに争いを避け、戦争をしないように努力しなければなりません。
しかしながら、争いは失くすことは不可能に近いことかもしれません。
争うことは、お互いに犠牲を払うことになり、その結果、負けた者は怨みや憎しみを持つことになり、また争いを誘発してしまいます。
現に今なお争いをしている国もあり、世界平和は実現していないのです。
そこで学びたいことは、もしも争いになっても、戦わない方法です。
本日は、戦わずして勝つ方法である、「無手勝流」や「戦わない発想をした人たち」をご紹介いたしましょう。
是非とも参考にしたいものです。
【無手勝流】戦わずに勝つこと。力によらず策によって勝つこと。
《剣豪の塚原卜伝(つかはらぼくでん)が、渡し船の中で真剣勝負を挑まれた時、州(す)に相手を先に上がらせ、自分はそのまま竿を突いて船を出し、「戦わずして勝つ、これが無手勝流」と、その血気を戒めたという故事から》
中国、春秋戦国時代の哲学者の老子は言います。
道に目ざめた人は、人あたりがやわらかい、つねに冷静である。
腰を低くして上手に人を使う、対決さけて、争わない。
これを「不争の徳」、争わない力という。
争って勝ったところで、ろくなことはないよ。
力ずくで争って、相手を打ち負かすのではなく、争うことなく、逆に、相手のエネルギーを活かしてあげなさい。
これが天のやり方なのだ。
道にめざめた人のやり方なのだ。
また、日本では明治維新の立役者と言われた勝海舟のエピソードをご紹介しましょう。
勝海舟は、剣術ではかなりの腕前だったのですが、争いに巻き込まれても人を切らないため、刀が抜けないよう、紐で結わいていたといいます。
また、勝の弟子であった、坂本龍馬も、争いになると走って逃げたこともあるといいます。
戦って、お互いが犠牲を出すのであれば、上策ではありません。
上策は、犠牲を出さない方法であり、戦わないこと。
これが勝海舟の教えだったのです。
戦わずして勝つことは、感情を抑え、暴力ではなく、知恵で挑むことです。
喧嘩をして、先に手を出し、暴力的に勝って相手をねじ伏せたところで、後で法的に罰せられ、結局は敗者になってしまいます。
簡単に戦ってしまったツケは、後に大きな代償を払わなければならいとになります。
ある人が、あなたの悪口を言っていたとします。それを知って、相手のことを悪く言い返したり、批判したりすれば、いつか相手に伝わり、更なる悪口が返ってくるでしょう。しかし、それを我慢し、何も言わなかったら、いつか、周りの人は悪口を言っている人を信用しなくなります。何も言わなかった、あなたが評価されます。すなわち、これが戦わずして勝つことになります。
争いを避けるため、まずは上策とは何かを冷静になり考えることが大事です。
本日は、「戦わないための学び」というお話です。

