毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ

【人は年齢ではない】

 

 

人は、人を見るときに、往々にして外見や年齢で判断してしまう傾向があります。
 まだ若いから…

 外見がみすぼらしいから…
 

ついこのように見てしまうことが偏見ではないでしょうか。
人は決して、外見や年齢だけで判断できるものではありません。

 

本日は、「人は年齢ではない」というお話です……。

 

 

世の中にはこのような人がたくさんいます。

 身なりは質素でも立派な人…
 若くてもしっかりした考えを持っている人…

 

「人は年齢ではない」という教えが、尋常小学校の修身書に記述されています。

書籍『修身の教科書』小池松次著 サンマーク出版より

 

人間の度量――西郷隆盛
西郷隆盛が、江戸の薩摩の屋敷に住んでいたころ、ある日、友だちの力士を集めて庭で相撲をとっていると、とり次の者が来て、「福井藩の橋本左内(はしもとさない)という人が見えて、ぜひお目にかかりたいと申されます」といいました。一室に通し、着物を着替えて会ってみると、左内は、二十歳あまりの、色の白い、女のようなやさしい若者でした。隆盛は心の中で、これではさほどの人物ではあるまい、と見くびって、あまりていねいにあしらいませんでした。左内は、自分が軽蔑(けいべつ)されていることをさとりましたが、少しも気にかけず、「あなたがこれまで、いろいろな国事にお骨折りになっていると聞いて、したわしく思っていました。私もあなたの教えを受けて、およばずながら、国のためにつくしたいと思います」といいました。ところが隆盛は、こんな若者に国事を相談することはできないと思って、そしらぬ顔で、「いや、それはたいへんなお間違いです。私のようなおろか者が、国のためをはかるなどとは思いもよらぬことです。ただ相撲が好きで、ごらんのとおり、若者どもといっしょに、毎日相撲をとっているばかりです」といって相手にしませんでした。それでも、左内は落ち着いて、「あなたのご精神は、よく承知しています。そんなにお隠しにならず、どうぞ打ち明けていただきたい」といって、それから国事について自分の意見をのべました。隆盛はじっと聞いていましたが、左内の考えがいかにもしっかりしていて、国のためを思う真心があふれているのにすっかり感心してしまいました。隆盛は、左内が帰ってから、友だちに向かい、「橋本はまだ年は若いが、意見は実にりっぱなものだ。見かけがあまりやさしいので、はじめ相手にしなかったのは、自分の大きなあやまちであった」といって、深く恥ました。隆盛は、翌朝すぐに左内をたずねていって、「昨日はまことに失礼しました。どうかおとがめなく、これからもお心やすく願います」といってわびました。それから、二人は親しく交わり、心を合わせて国のためにつくしました。左内が死んだのちまでも、隆盛は、「学問も人物も、自分がとてもおよばないと思った者が二人ある。一人は先輩の藤田東湖(ふじたとうこ)で、一人は友達の橋本左内だ」といってほめました。

 

 

 

人は、外見や年齢ではなく、その人の人間性であり、志、実行力なのだということがよくわかります。

 

 

本日は、「人の見方」というお話です。