「USB-RGB/D2 を使用したマルチモニタ環境 (Mac OS X 10.7)」で USB 接続できる外付けグラフィックアダプター USB-RGB/D2
の MacBook Air late 2010 への導入についてまとめましたが、その後継である USB-RGB3/D が先日発売されました。
発売元である IO-DATA 公式サイトでは Windows XP / Vista / 7 への対応のみ記載されており、現時点では Mac OS X については一言も触れられておりません。
USB-RGB/D2 を購入したこともあり、後継機には興味があったので詳細を調べてみました。
1. 使用チップ (DL-3100)
先代と同様、DisplayLink 社のチップが使われているのではないかと当たりをつけ、最新ニュースを覗いてみると、11/21付のニュースを見つけました。
今年前半に発表された DisplayLink DL-3000 Series の中の DL-3100 が組み込まれているようです。
ここで興味を引いたのは「Single IC support for up to two full HD displays 」との記述です。
フル HD 2画面を1チップで出力できるのは非常に便利ですが、IO-DATA 公式サイトにはそんな情報は書かれていません。
さらに調べてみると、DL-3000 Series (DL-3x00) には DL-3100 の他に DL-3500、DL-3700、DL-3900 というチップもあるようです。
2. DisplayLink DL-3000 Series のスペック
DL-3100、DL-3500、DL-3700、DL-3900 のスペックにどんな差があるのか、はたまた DL-3100 を搭載した USB-RGB3/D はどこまでできるのか。
詳細な資料を探したところ、ここでこんな PDF (5.2MB) を発見しました。
以下のスクリーンショットはその資料の抜粋です。
残念ながら「Dual Head Output」には DL-3900 しか対応していないようです。
また、USB 3.0 に対応したことから個人的に期待していた WQXGA (2560x1600) へも、DL-3100 のみ対応していません。(DL-3500、DL-3700、DL-3900 が対応)
そのほか、DL-3700 と DL-3900 が対応している「Gigabit Ethernet MAC」についても、このチップを載せた製品が出ると楽しそうです。
3. Windows 以外の Driver
Windows 版の Driver は 11/25 にリリースされた Version 6.1 で DL-3x00 へ対応していますが、Mac 版は DL-1x5 で止まっています。
そこで、先ほどの PDF (5.2MB) を覗いてみると、、、
「Coming soon」の文字があります。
『なぜ Windows 版だけ!?』との思いが頭をよぎりましたが、USB 3.0 を搭載した Apple 製品が現時点で存在しないことにすぐ気づきました。。。
Coming soon ということは、来年早々の登場が噂されている Ivy 搭載の 新 Mac に USB 3.0 が組み込まれるのかも、というのは願望かもしれません。
また、Linux 版について「Coming to Open Source soon」と記載されてるのには微笑してしまいました。
4. まとめ
個人的には USB-RGB/D2 の不満点である
もしも、USB 3.0 搭載の Windows 機で使用するのであれば、帯域が 480Mbps から 5Gbps に増える USB-RGB3/D を購入した方がよいと思います。
# USB 3.0 搭載 Mac が発売されれば判断は変わりそうですが。。。
発売元である IO-DATA 公式サイトでは Windows XP / Vista / 7 への対応のみ記載されており、現時点では Mac OS X については一言も触れられておりません。
USB-RGB/D2 を購入したこともあり、後継機には興味があったので詳細を調べてみました。
1. 使用チップ (DL-3100)
先代と同様、DisplayLink 社のチップが使われているのではないかと当たりをつけ、最新ニュースを覗いてみると、11/21付のニュースを見つけました。今年前半に発表された DisplayLink DL-3000 Series の中の DL-3100 が組み込まれているようです。
ここで興味を引いたのは「Single IC support for up to two full HD displays 」との記述です。
フル HD 2画面を1チップで出力できるのは非常に便利ですが、IO-DATA 公式サイトにはそんな情報は書かれていません。
さらに調べてみると、DL-3000 Series (DL-3x00) には DL-3100 の他に DL-3500、DL-3700、DL-3900 というチップもあるようです。
2. DisplayLink DL-3000 Series のスペック
DL-3100、DL-3500、DL-3700、DL-3900 のスペックにどんな差があるのか、はたまた DL-3100 を搭載した USB-RGB3/D はどこまでできるのか。詳細な資料を探したところ、ここでこんな PDF (5.2MB) を発見しました。
以下のスクリーンショットはその資料の抜粋です。
残念ながら「Dual Head Output」には DL-3900 しか対応していないようです。
また、USB 3.0 に対応したことから個人的に期待していた WQXGA (2560x1600) へも、DL-3100 のみ対応していません。(DL-3500、DL-3700、DL-3900 が対応)
そのほか、DL-3700 と DL-3900 が対応している「Gigabit Ethernet MAC」についても、このチップを載せた製品が出ると楽しそうです。
3. Windows 以外の Driver
Windows 版の Driver は 11/25 にリリースされた Version 6.1 で DL-3x00 へ対応していますが、Mac 版は DL-1x5 で止まっています。そこで、先ほどの PDF (5.2MB) を覗いてみると、、、
「Coming soon」の文字があります。
『なぜ Windows 版だけ!?』との思いが頭をよぎりましたが、USB 3.0 を搭載した Apple 製品が現時点で存在しないことにすぐ気づきました。。。
Coming soon ということは、来年早々の登場が噂されている Ivy 搭載の 新 Mac に USB 3.0 が組み込まれるのかも、というのは願望かもしれません。
また、Linux 版について「Coming to Open Source soon」と記載されてるのには微笑してしまいました。
4. まとめ
個人的には USB-RGB/D2 の不満点である- DVI 接続時に 1920x1200 までしか対応していない
もしも、USB 3.0 搭載の Windows 機で使用するのであれば、帯域が 480Mbps から 5Gbps に増える USB-RGB3/D を購入した方がよいと思います。
# USB 3.0 搭載 Mac が発売されれば判断は変わりそうですが。。。