Bloodsport『Bloodsport Bushido』2024.6.22 両国国技館 | モッチーのプロレス馬鹿日和

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ジョシュ・バーネット主宰

ブラッドスポーツ 武士道

Bloodsport Bushido

“かつて日本にはカール・ゴッチに始まり、ビル・ロビンソン、アントニオ猪木が受け継いだ、強さを追求するプロレスのスタイルがあった。「Bloodsport」は3人の先人に師事し、その血を継ぐジョシュ・バーネットが2019年にアメリカで旗揚げしたプロレス団体。”

試合はロープを外した、コーナーポストのみのリングで行われ、決着はKO、ギブアップ、レフェリーストップのみ。ロープに頼らない、選手の技量によるパフォーマンスが頼りになるルールとなります。

“世界一過酷で生々しいプロレスが繰り広げられる舞台。 時代と共にプロレスも多様化が進む中で、失われつつある「強さ」を追求するプロレスを今一度、日本でも見せなければならない。”

主宰であるジョシュ・バーネット選手は開催発表の記者会見で「ブラッドスポーツではレスリングの最も純粋な部分をやりたい。」と話しました。これまで得てきた知識と経験を元に、理想を追い求めた真のプロレスが、満を持して日本初上陸となります!





第1試合 15分1本勝負

Yu Iizuka

飯塚優

vs

阿部史典

Fuminori Abe

メイン、トーナメント以外のワンマッチは15分1本勝負(延長5分)で行われます!非常に重要な役割となるオープニングマッチ。
グラウンドの攻防から、一気にジャーマンでぶん投げた阿部選手、一方の飯塚選手も打撃のラッシュで応戦しますが、
強烈な頭突きでその流れを断ち切った阿部選手!飯塚選手のテイクダウンから馬乗り状態のパンチを食らうものの、一瞬の隙でアキレス腱固めを取り、タップアウト!

○阿部史典

(4分15秒 アキレス腱固め)

●飯塚優

日本初開催のBloodSport、そのオープニングを勝利で飾ったのは阿部選手!





第2試合 10分1本勝負

ブラッドスポーツ武士道

トーナメント 一回戦①

Hikaru Sato

佐藤光留

vs

鈴木秀樹

Hideki Suzuki

ここから2試合は4人参加のトーナメント!一回戦は10分1本勝負(延長5分)。勝ち上がった2人は第9試合で決勝を行います。
鈴木選手のタックルから、慎重なグラウンドの展開。ポジションの奪い合いとなります。
互いに極めるに極めきれず、佐藤選手が上を取ったタイミングで反転し、一気にSTFで勝利!

○鈴木秀樹

(5分15秒 STF)

●佐藤光留

トーナメント決勝へ駒を進めます!





第3試合 10分1本勝負

ブラッドスポーツ武士道

トーナメント 一回戦②

Takuya Nomura

野村卓矢

vs

エリック・ハマー

Erik Hammer

同じくトーナメント1回戦、大日本の野村選手が強敵、ハマー選手と対峙しました!
長い腕から繰り出される強烈なストレートを食らうものの、恐れることなく蹴りで応戦していく野村選手。
両者、場外へ転落する場面もありましたが、リングへ戻ると野村選手がジャーマンを繰り出す!
さらに足を狙ったアキレス腱固めが決まるものの、再び場外へ。ロープが無いこともあり、エスケープの手段でもありますね。
再び蹴りを狙う野村選手をキャッチしてラリアット、そしてパワーボムで豪快に叩きつけKOとなりました!

○エリック・ハマー

(3分2秒 KO)

●野村卓矢

そして勝ち名乗りも受けず、すぐさまリングを後にしました!決勝戦は鈴木秀樹選手vsエリック・ハマー選手に決定。





第4試合 15分1本勝負

Konami

小波

vs

福田茉耶

Maya Fukuda

女子選手によるワンマッチ、藤井恵さんの弟子となる小波選手のセコンドには、みのる選手と光留選手。一方GLEATの福田選手のセコンドには、田村潔司さんと田中稔選手。
激しい打撃戦からグラウンドへ。切り抜けた小波選手がジャーマン!
続く関節を切り抜けた福田選手は、空手仕込みのハイキック炸裂!
追い打ちを狙う福田選手を、狙っていた小波選手!再びジャーマンで投げると、アンクルホールドからアキレス腱固めに移行し、ギブアップを取りました!

○小波

(5分54秒 アキレス腱固め)

●福田茉耶

唯一の女子ワンマッチ、制したのは小波選手!





第5試合 15分1本勝負

Masakatsu Funaki

船木誠勝

vs

デイビーボーイ・スミスJr.

Davey Boy Smith Jr.

船木選手が登場!スミスJr.選手とのワンマッチ!
蹴りをキャッチしたスミスJr.選手がグラウンドへ。
硬直状態が続き、猪木アリ状態になるも側転でマウントを狙います!
スタンディング状態になり、船木選手もロー、ミドルで応戦!
すぐさま後ろを取り、へそで投げるバックドロップ!
すかさずチャープシューターを狙いますが、ステップオーバーさせない船木選手は自ら引き込んでアンクルホールドで決着を付けました!

○船木誠勝

(7分29秒 アンクルホールド)

デイビーボーイ・スミスJr.

鮮やかな一本勝ちを決めた船木選手!




ブラッドスポーツから、プロレス界への功績を称え、藤原喜明さんに特別功労賞が授与されました。プレゼンテーターは飯伏幸太選手と、前田日明さん!
藤原節も炸裂しての挨拶から、記念撮影。UWFファンも熱くなる、この共演です!




第6試合 15分1本勝負

Quinton"Rampage"Jackson

クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン

vs

関根"シュレック"秀樹

Hideki"Shrek"Sekine

休憩を挟み後半戦!大会も折り返しです。PRIDE、UFCでも活躍を見せたジャクソン選手が4年半ぶりの来日!
重みのある殴り合いで互いにけん制していくと、豪快にスロイダーでぶん投げた関根選手!
ジャクソン選手はパワーボムを狙いますが持ち上がらず…!四点ポジションから膝、パンチを打ち込む!
スタンディング状態に戻したところで、今度はボディスラムでぶん投げたジャクソン選手!
そのままストンピングにパンチの嵐!それをレフェリーが止めて決着!

○クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン

(4分29秒 TKO)

●関根"シュレック"秀樹

「また日本に戻って闘いたい」と、再びの参戦にも意欲を示してくれたジャクソン選手でした!





IQレスラー、桜庭和志選手入場!テーマ曲がかかると会場が大いに盛り上がります。

第7試合 15分1本勝負

Kazushi Sakuraba

桜庭和志

vs

サンティーノ・マレラ

Santino Marella

桜庭選手に対するはWWEでも活躍したサンティーノ・マレラ選手!

コミカルな印象が強いマレラ選手ですが、秘めたる実力は確かなもの!
一本背負いでグラウンドに持ち込むと、関節の取り合いからネックロック。桜庭選手も応戦していきます!
背後を取った桜庭選手は、そのままモンゴリアンチョップからスリーパーホールドへ!しかしそれを背負って前へ投げるマレラ選手!
お株を奪う“コブラ”ポーズも!?マレラ選手は全くのらず!
片足タックルでテイクダウンから、胴締めスリーパー!
投げも織り交ぜながらネックロックを狙ったマレラ選手、桜庭選手もヒールホールドから、アキレス腱固めへ移行!
そこから腕を取り、サクラバロックが決まった!

○桜庭和志

(10分47秒 サクラバロック)

●サンティーノ・マレラ

「パワーが凄かったですね。」と試合後に語る桜庭選手!桜庭選手も認める実力のマレラ選手も素晴らしかったです!





これまで開催されてきたブラッドスポーツに全て参戦している、鈴木みのる選手が登場!

第8試合 15分1本勝負

Minoru Suzuki

鈴木みのる

vs

ティモシー・サッチャー

Timothy Thatcher

この闘い方も熟知しています。相手は職人・サッチャー選手!
場外カウント10のところ、ギリギリまで闘う両者!ルールを最大限利用しています!
さらに一本足頭突きも放ったみのる選手!あくまでも自身のスタイルは崩しません!
再びアキレス腱固めを狙うサッチャー選手に、この表情!ヒールホールドで切り返していきます。
再び場外に転落すると、本部席にぶん投げたみのる選手!
さらにリング上では鉄柱を使って指を折りにいきます!
サッチャーも複合関節から、逆片エビ固めに移行!
スタンディング状態に戻ると、エルボーとヨーロピアンアッパーカットの打ち合いに!
これをキャッチし、逆さ押さえ込み状態で転がすと、すかさずゴッチ式パイルドライバーを突き刺し、KO勝利となりました!

○鈴木みのる

(11分17秒 TKO)

●ティモシー・サッチャー

実況席にいた飯伏選手にも声をかけていたみのる選手!これからの闘いも楽しみです。





第9試合 20分1本勝負

ブラッドスポーツ武士道

トーナメント 決勝戦

Erik Hammer

エリック・ハマー

vs

鈴木秀樹

Hideki Suzuki

ブラッドスポーツ武士道トーナメント決勝戦!この試合とメインイベントは20分1本勝負(延長5分)で行われます!
一回戦を勝ち上がったハマー選手と鈴木選手が対峙することとなりました。
打撃、グラウンド、終始パワーで押していたハマー選手!
豪快にジャーマンでぶん投げると、一回戦を制した戦慄のパワーボムを狙います…!
しかしそれを潰した鈴木選手!すかさずトーホールドに入り、ハマー選手からタップを奪ってみせました!

○鈴木秀樹

(8分14秒 足首固め)

●エリック・ハマー

ブラッドスポーツ無敗のハマー選手に、初めて土をつけたのが鈴木選手でした!

ブラッドスポーツ武士道トーナメント制覇となりました!





メインイベント!現IWGP世界ヘビー級王者、ジョン・モクスリー選手入場!
そして主宰者でもあります、ジョシュ・バーネット選手入場!

第10試合 20分1本勝負

Josh Barnett

ジョシュ・バーネット

vs

 ジョン・モクスリー
Jon Moxley

過去にもこのブラッドスポーツで対戦したことのある両者が、日本初開催のメインイベントで再び激突!
第7代UFC世界ヘビー級王者vs現IWGP世界ヘビー級王者!夢が膨らみます!
過去の対戦は、バーネット選手に軍配。現チャンピオンとしえ、今回は譲れない闘い!
日本を愛するバーネット選手も、待望の日本初開催を勝利で飾りたいところ!
緊張感のあるグラウンドの攻防から、ハーフハッチスープレックス!
再び上を取り、ペースを掴みます!
逆にモクスリー選手も両腕を固定して肘を打ち込んでいく!
激しく場外戦も展開した両者!バーネット選手が場外のフロアでぶん投げては、モクスリー選手は膝を鉄柱に打ち付ける!
さらに超急角度の垂直落下式ブレーンバスター!
そしてまさかのジャイアントスイングでぶん回すと…なんとそのまま鉄柱に打ち付ける!!あまりの衝撃に場内が大きくどよめく!!!
ここから大流血となったモクスリー選手!
それでも腕ひしぎを狙いに行くモクスリー選手!
しかし残り時間が迫り、極めきれないまま時間切れ!5分の延長戦に入ります!

(20分 時間切れ引き分け)

延長戦 5分1本勝負

これで決まらなければ引き分け!大流血のモクスリー選手が一気に仕掛けます!
ジャンピングニー、ジャーマン、そしてえげつない蹴りの連発!
そして遂に決まったデスライダー!!
抵抗を見せるバーネット選手ですが…そこへなんと垂直落下式タイガードライバー!!
胸部へのスタンプ!!
暴れ出したら止まらない!決死の覚悟で挑んだモクスリー選手が、エルボーの乱打で遂にレフェリーストップ勝利!!

○ジョン・モクスリー

(1分56秒 TKO)

●ジョシュ・バーネット

一気に猛攻をかけたモクスリー選手。それだけ攻めないとバーネット選手の壁は破れないと思ったのでしょう。
試合後はノーサイドで健闘を称えます。メインイベントに相応しい激闘でした。
「トーキョー、ブラッドスポーツを楽しんだか?ブラッドスポーツは本物だ。ここまで創り上げてくれたみんなに感謝している。東京でこうして試合ができて最高だ。ブラッドスポーツは世界一だ。今日みんなが目撃したものは世界一のものだ。ブラッドスポーツは最もピュアで嘘のないものだ。またこうして東京で試合をしたい。」
「今日は皆ありがとう。またブラッドスポーツをここで見たいか?またこうして最高のものをここで見せたいから、応援してくれ!」
IWGP世界ヘビー級ベルトを掲げたモクスリー選手。彼こそが、世界で最強の男です!
待望の日本初上陸となったブラッドスポーツ。殺気があり、刺激があり、無駄なものが排除された純粋な闘いがありました。
シンプルで伝わりやすい“プロレス”!
様々なスタイルがあるこのジャンルなので正解はありませんが、今回のような闘いがもっとあっていいものだと思います!
「強さ」を追求したプロレス“ブラッドスポーツ”。また日本で開催されることを期待しています!
素晴らしい闘いの数々をありがとうございました!

“ブラッドスポーツ武士道”
両国国技館大会の模様をお届けしました!
それでは、また!