産業遺産や土木遺産のようなものも興味があります。

仕事が早く終わったので、車を走らせて、
「牛伏寺川フランス式階段工」に行ってきました。


牛伏川は鉢伏山を水源とする流路延長約9kmの一級河川です。


牛伏川の上流は、地形は急峻、地質的には弱く、伐採や山火事によって山が荒れて、土砂が崩落することも度重なり、下流では水害が多かったようです。
そこで、
1885年18)から1918年7)までにわたって牛伏川の砂防工事が行われました。
ヨーロッパで土木技術を学んだ内務省の土木技師の池田圓男(いけだまるお)という方が指導し、
一番勾配が急な部分を、フランスのプロヴァンス地方のアルプス渓流砂防の手法を参考にしたそうです。
それが、「牛伏寺川フランス式階段工」です。


6年ほど前にバーベキューをしに来ましたが、訪れるのは久々で、
あれ、こんなに上ったっけ?
とぼやきながら車を走らせます。



途中、砂防ダム横の道に案内板があります。




市道、で良いと思うのですが、
市の道路台帳を見てもこの番号がない…
また改めて調べよう。



駐車場も整備されていて、ゆとりを持って停めることができます。

これが「牛伏寺川フランス式階段工」です。
雪が積もっていて見づらいですが、
名前の通り階段状の水路が美しい。





解説板もあります。







標高が1000メートルくらいはあると思います。
川は一部凍っていました。


こういうの!(笑)撮ってみたかったんだー!




夕日が水面に当たってとても綺麗でした。

静かに川の流れを見つめるのも良いなぁ…と。





だがしかし寒い!!!(すでに−4℃…)


しかも寒さでカメラのバッテリーが急激に減り始めた!!!

まだ標石も、往路で気になっていた廃ガードレールも、撮っていない!

慌てて引き返しに入ります…
ばっちり防寒の仕事着のまま来ていたけど、それでも寒い!!

内務省の管轄だったならそれ関係の標石とか遺構があるかなぁと思ったけれど、見当たらず…

普通に長野県の標石でした。。



廃道、という感じではないけれど、
最近「廃不足」気味なので、ついつい車を降りて撮ってしまう…



完全に木のガードレール。
現道にあるもので、新しいものだと思うけれど、ちょっと珍しかったので。


前述の通り、駐車場も整備されていて、トイレもあります。

夏は、アブさえ気にしなければ、水遊びやバーベキューで楽しめる場所です。

散策コースも設けられていて、希望すれば、地元の有志の方が解説しながら案内してくれるそうです(要予約)。



松本のはずれのほうですが、こんなスポットもあるよーという紹介でした☺️