流産は周りには分からない


この世で1番と言っても過言ではないくらい大切な存在を亡くしているのに


自分が言わない限り誰にも分からない


妊娠したことを言わなければ、旦那にだってもしかしたら秘密にできるかもしれない






身体の一部をもぎ取られるような

えぐられるような…

言葉では表せられない地獄のような痛みと体験にも関わらず


周りには自分から言わなければわからない




そして、気持ちは少なくとも


「母」


だったにも関わらず、


なかなか周囲には


「母」


としての苦しみとは捉えられない



1人の大人の女性

として、立ち上がることを求められている(気がする)




何事もなかったのように社会に復帰し、


笑顔で周りと接し、



子供のいない時と同じ働き方をする




気持ちは母であるのに

その前の自分と同じように扱われる


自分はもう前の自分ではないのに、自分も昔のように振る舞う





私の子供たちは


たしかに周りの目には見えない





でもね、


たしかに存在していたんだ



その大切な存在を失ってしまったんだ



私の中から。







育児はしていないけど


気持ちは母なんだ。







って最近思ったんだ。








前のように早く元気に戻りたい


と、必死に頑張っていたけど、


赤ちゃんを身籠る前の私になんて戻れないんだよ。


あの幸せな感覚を知り、

未来に希望を持ち、

その存在を失う経験をし、

地獄に落とされる




私は


『自分の子供に出会う前の私』


にはどうあがいても戻れないんだ




そしてそれが私にしか分からない喪失ならば、

なおさら1番私が私に優しくいきていかなきゃいけないんだ、


と思った





もう二度と味わいたくない地獄だけども、


妊娠しなければ良かった、なんて微塵も思わないから。



この苦しみは愛おしい存在に出会えた証


だと


ゆっくりでも受け入れられる日まで



優しくいきよう


自分に。