日輪の独り言「熊野古道」夜 闇の中の熊野古道進んで行くと 在る一画ひと際濃い闇が観える一歩踏み込むと 質素だが凛とした門が外界と この先の世界の区切りをつけている。出迎えの烏天狗が静かに控えている白い玉砂利の中央にのびている石畳み 歩みを進めるたびにその先の石灯籠に フッと火が入るそのまま進んだ先が玄関時間と太陽の裏側を司る場所