渡豪からちょうど、3ヶ月。



今日が、10週間の集中英語コースの最終日だった。


卒業式というか修了式(?)は、すでに昨日終わって、


今日は一応普通のスクールデイということになっていたけれど、


私のクラスはお別れバーベキューを計画した。



もともと、IELTSの必要スコアは日本でとってしまったので、


7月から始まるチャイルドケアの本科に直接進学することもできたのだけれど、


何の準備運動もせずにいきなりオージーにまじって勉強するなんて


無謀かなぁというくらいの気持ちから、この英語クラスをオプションでつけた。


英語を勉強するクラスといっても、進学英語だけあって、ある程度の


レベルはもう達成したことが前提の授業内容や課題だったので、


慣れるまではなかなか大変ではあった。


特に、日本の英語教育の恩恵をモロに受けているため、


スピーキングを要求されることが最初は結構苦痛でもあった。


レポートも、割とヘビーな内容が多くて、死刑廃止についてとか、


少年兵とか、怪奇現象(笑)とか・・・、プレゼンテーションもいくつかした。


結局、いろんなことが思った以上に好成績で、もらった修了証書には


「すばらしい結果ですね!」という学校代表のコメントが書かれた付箋が


くっついていた。つけられていたのは、私だけだった。



この10週間を思い出して、何ともいえない気持ちになってしまった。



何かが終わることを惜しいと思うなんて、一体いつぶりだろう。


この10週間、およそ7年ぶりくらいに、妻でも母でもないただの私になって、


自分の出す結果を適切に評価される機会に恵まれて、


それがどれほど自尊心を満たしたり、達成感につながったりするかを


いまこうして思い出している。



結婚して子供を産んで専業主婦をしているうちに、自分が家事や育児を


いくら頑張ったところで所詮それは「趣味の範疇」と言われてしまい、


誰にも評価されなくなって、そしていつしかそのことに諦めというか慣れて


しまっていた。



32歳にして、3児の母にして、いまこうして留学生として生活してみて、


この一大チャレンジは、私が期待していた以上に私のこれからの人生を


大きく変えていくだろうとすでに確信している。




息子の学校も、ちょうど今日で1学期終了。


通いだして2ヶ月、英語もわからないなりに友達ができてきた。


私を母にもったために、人生最初の学校をまさかの海外で


経験することになった息子。


キミは本当によくやっているよ。



2週間の休暇のあとは、いよいよ本科に進学。


さて、どんな2年間が待っているだろう。