千円札の色って何色なのでしょうか。
勿論いろいろな色が使われている事は分かっています。
けれど「千円札の色って何色?」と訊かれた時にパッと真っ先に浮かぶ色。
第一印象の色。
私は「青色」でした。
「1000」の数字も「千円」の文字も濃い青色で書かれているからでしょう。
そして描かれている野口英世の肖像画も濃い青で描かれています。
だから、千円札の色の話になった時、私は何のためらいもなく青色と思って話を進めようとしていました。
ところが、娘達に言わせると「千円札は緑色のお札だ」と言います。
たしかに緑色も使われています。
肖像画の背景となる一番右の部分は緑色です。
左側にも同じ位緑色の部分があります。
薄い緑。エメラルドグリーンのような緑です。
そして左下にはまるで「青と緑半分々々だよ」とでも言いたいように楕円形のようなスペースにその二色が配置されています。
でも、娘達の意見を聞いても、やっぱり目の前のお札は「青い」という印象が拭えません。
そして「千円の文字も」「肖像画も」といくら言った所で、娘達の意見が変わるものではありません。
よく見ると、これまで気付かなかった紫のような色もかなりの面積に使われています。
印象だけでは分からないものです。
そして、目の前に実物を置いて、議論してさえ、その印象を統一する事さえ出来ません。
物の見方は人それぞれとは思うものの、面白いものだなと感じます。